
自分の通変星(つうへんせい)を知りたいけれど、計算の説明を読むのは少し面倒。そう感じたことはありませんか。
この記事の結論
通変星早見表は、自分の日干(にっかん)の行で、相手の干を探すだけで星が分かる表です。 日干は、生まれた日の干のこと。通変星は運命を決めつけるものではなく、自分を知るための手がかりの一つです。
四柱推命(しちゅうすいめい)の命式(めいしき)があれば、複雑な計算をしなくても、早見表から通変星を調べられます。星の並びから、自分らしさを言葉にするきっかけが見つかるかもしれません。
この記事では、天干(てんかん)と地支(ちし)の早見表、例の命式での引き方、表を使わない出し方と覚え方を紹介します。表を片手に、あなたの星を探してみましょう。
手元に何を用意しておけばいいでしょう。
命式を出せるサイトに入れると4つの柱が並ぶので、まず日柱(にっちゅう)の上の段にある日干を確かめておきましょう。
時刻が分からなければ、時柱(じちゅう)を除いた5か所で引けますよ。
通変星早見表とは?日干から相手の干を引くだけ
行に自分の日干、列に相手の干を並べると、交わるマスが通変星の名前です。命式のほかの干を1つずつ当てはめれば、自分の星がそろいます。
- 行は自分の日干、列は相手の干
- 日干は、命式の日柱にある天干
- 地支の星は、中に含まれる中心の干に直してから引く
- 日干自身には星がつかない
年・月・日・時の4つの柱は、どれも上の段が天干、下の段が地支です。早見表で使うのは、日柱の上の段にある日干と、ほかの柱の干になります。
表に出てくる星は、比肩(ひけん)、劫財(ごうざい)、食神(しょくじん)、傷官(しょうかん)、偏財(へんざい)、正財(せいざい)、偏官(へんかん)、正官(せいかん)、偏印(へんいん)、印綬(いんじゅ)の10種類です。
早見表で分かるのは、星の名前まで。10種類の星がそれぞれどんな性格や持ち味を表すかは、前の記事で詳しく紹介しました。
ほかの干と取り違えやすいところはありますか。
日干は、いつも日柱の上の段にあります。
下の段の地支とも混同しやすいので、上の段の干かどうかを見てから表を開くと安心ですよ。
通変星早見表|日干×天干の10×10で引く
天干の通変星は、次の2つの表で引けます。100通りの組み合わせを見やすくするため、早見表を2つに分けています。
左の列で自分の日干の行を探し、相手の干のマスを見てください。相手の干が甲(きのえ)〜戊(つちのえ)なら1つ目、己(つちのと)〜癸(みずのと)なら2つ目の表です。
| 日干 | 相手が甲 | 相手が乙 | 相手が丙 | 相手が丁 | 相手が戊 |
|---|---|---|---|---|---|
| 甲 | 甲:比肩 | 乙:劫財 | 丙:食神 | 丁:傷官 | 戊:偏財 |
| 乙 | 甲:劫財 | 乙:比肩 | 丙:傷官 | 丁:食神 | 戊:正財 |
| 丙 | 甲:偏印 | 乙:印綬 | 丙:比肩 | 丁:劫財 | 戊:食神 |
| 丁 | 甲:印綬 | 乙:偏印 | 丙:劫財 | 丁:比肩 | 戊:傷官 |
| 戊 | 甲:偏官 | 乙:正官 | 丙:偏印 | 丁:印綬 | 戊:比肩 |
| 己 | 甲:正官 | 乙:偏官 | 丙:印綬 | 丁:偏印 | 戊:劫財 |
| 庚 | 甲:偏財 | 乙:正財 | 丙:偏官 | 丁:正官 | 戊:偏印 |
| 辛 | 甲:正財 | 乙:偏財 | 丙:正官 | 丁:偏官 | 戊:印綬 |
| 壬 | 甲:食神 | 乙:傷官 | 丙:偏財 | 丁:正財 | 戊:偏官 |
| 癸 | 甲:傷官 | 乙:食神 | 丙:正財 | 丁:偏財 | 戊:正官 |
2つ目の表も、行の見方は同じです。どの行も、自分と同じ干のマスが比肩になります。
| 日干 | 相手が己 | 相手が庚 | 相手が辛 | 相手が壬 | 相手が癸 |
|---|---|---|---|---|---|
| 甲 | 己:正財 | 庚:偏官 | 辛:正官 | 壬:偏印 | 癸:印綬 |
| 乙 | 己:偏財 | 庚:正官 | 辛:偏官 | 壬:印綬 | 癸:偏印 |
| 丙 | 己:傷官 | 庚:偏財 | 辛:正財 | 壬:偏官 | 癸:正官 |
| 丁 | 己:食神 | 庚:正財 | 辛:偏財 | 壬:正官 | 癸:偏官 |
| 戊 | 己:劫財 | 庚:食神 | 辛:傷官 | 壬:偏財 | 癸:正財 |
| 己 | 己:比肩 | 庚:傷官 | 辛:食神 | 壬:正財 | 癸:偏財 |
| 庚 | 己:印綬 | 庚:比肩 | 辛:劫財 | 壬:食神 | 癸:傷官 |
| 辛 | 己:偏印 | 庚:劫財 | 辛:比肩 | 壬:傷官 | 癸:食神 |
| 壬 | 己:正官 | 庚:偏印 | 辛:印綬 | 壬:比肩 | 癸:劫財 |
| 癸 | 己:偏官 | 庚:印綬 | 辛:偏印 | 壬:劫財 | 癸:比肩 |
参考:【四柱推命 完全ガイド】通変星の調べ方・割り出す方法|簡易版も含めた各種解説付き|占いの森
たとえば日干が丁(ひのと)で、年の天干が庚(かのえ)なら、丁の行の「庚:正財」が年干の星です。同じ干どうしは、どの日干でも比肩になります。
マスの並びは、五行(ごぎょう)と陰陽(いんよう)の規則で決まっています。表を使わない出し方は、最後の章を見てください。
同じ組み合わせなのに星の名前が違うのですね。
星は干そのものではなく、どちらを基準にするかで決まる関係の名前なんですね。
ですから、表はいつも自分の日干の行から引いてください。
地支の通変星は?蔵干(本気)の早見表
地支の通変星は、地支に含まれる蔵干(ぞうかん)を使って求めます。蔵干の選び方には複数の方式がありますが、この記事では中心となる干「本気(ほんき)」を使います。
韓国の解説ブログ「다시 배우는 사주명리(タシ ペウヌン サジュミョンリ)」では、本気を正気(せいき)にあたる정기(チョンギ)と表記。韓国の解説を読むときの目印にしてください。
- 子(ね)→ 癸(陰の水)
- 丑(うし)→ 己(陰の土)
- 寅(とら)→ 甲(陽の木)
- 卯(う)→ 乙(陰の木)
- 辰(たつ)→ 戊(陽の土)
- 巳(み)→ 丙(陽の火)
- 午(うま)→ 丁(陰の火)
- 未(ひつじ)→ 己(陰の土)
- 申(さる)→ 庚(陽の金)
- 酉(とり)→ 辛(陰の金)
- 戌(いぬ)→ 戊(陽の土)
- 亥(い)→ 壬(陽の水)
参考:사주 초급 – 십성(十星) · 십신(十神) · 육친(六親)|다시 배우는 사주명리
本気の干に直したら、前の章の早見表を見てください。日干が甲で地支が子なら、本気は癸なので印綬です。
子を陽として、地支の順に陽・陰を交互に割り振ると、子・巳・午・亥は本気の干と陰陽が逆になります。 迷ったら、地支から考えずに本気の干で引いてください。
蔵干の選び方には、節入り(せついり。季節の区切りの日)から何日目かで変える月律分野(げつりつぶんや)という方式もあります。占いの森の表では、たとえば午は21日目から本気の丁で、それより前は丙(ひのえ)や己です。
蔵干の表そのものが、流派で違うこともあります。
どちらの結果を見ればいいのでしょうか。
まず柱と天干の星がそろっているかを確かめ、そのうえで蔵干を本気で選ぶか、節入りからの日数で選ぶかを見比べてみてください。
1つの方式に決めて読み続けるほうが、迷いにくいと思いますよ。
通変星早見表の見方|例の命式で7か所の星を引く
例として、1990年7月1日の正午に生まれた架空の人の命式で、7か所の星を引いてみます。日本標準時のまま、出生地による時刻の補正はしない前提です。
| 柱 | 年柱 | 月柱 | 日柱 | 時柱 |
|---|---|---|---|---|
| 天干 | 庚 | 壬 | 丁 | 丙 |
| 天干の通変星 | 正財 | 正官 | なし(基準) | 劫財 |
| 地支 | 午 | 午 | 卯 | 午 |
| 蔵干(本気) | 丁 | 丁 | 乙 | 丁 |
| 蔵干の通変星 | 比肩 | 比肩 | 偏印 | 比肩 |
参考:1990(庚午-肖馬)年公曆與農曆日期對照表|香港天文台
まず日柱の天干を確かめます。この例の日干は丁(陰の火)なので、早見表の「丁」の行を使います。 年干・月干・時干も同じ行で引き、同じ火でも陰陽が違う丙は、比肩ではなく劫財です。
地支は本気の干に置き換えてから、早見表で調べます。午は丁で比肩、卯は乙(きのと)で偏印。午が3つあるので、比肩は年・月・時に並びます。
この日は、芒種(ぼうしゅ。6月上旬の節入り)の6月6日から25日後に当たります。小暑の7月7日より前なので、月支(げっし)は午です。占いの森の月律分野の表でも、月支の午は21日目から丁なので、この例では本気と同じ干になります。
時柱は、丁の日の午の刻(11〜13時)なので丙午です。
生まれた時刻が分からない場合は、時柱の丙と午を外し、残りの5か所で読みます。
引き方は合っていると考えていいですか。
地支の星だけがずれるなら、引き方ではなく蔵干の選び方が違うのかもしれません。
柱そのものが違うときは、生まれた日付や時刻の入力をもう一度確かめてみてくださいね。
表を使わない通変星の出し方と覚え方
表がなくても、通変星は「五行の関係」と「陰陽が同じか違うか」の2つで出せます。五行の関係は5つ、陰陽は2通りなので、組み合わせて10種類です。
- 同じ五行:陰陽が同じなら比肩、違えば劫財
- 日干が生む五行:同じなら食神、違えば傷官
- 日干が剋す五行:同じなら偏財、違えば正財
- 日干を剋す五行:同じなら偏官、違えば正官
- 日干を生む五行:同じなら偏印、違えば印綬
参考:四柱推命の通変星|わかりやすく解説!性格、才能、運勢を占う|村野弘味公式サイト
五行は、木→火→土→金→水→木の順に生みます。剋す関係は、木は土、土は水、水は火、火は金、金は木です。
覚えるときは、陰陽が同じ組を先に押さえると楽になります。比肩、食神、偏財、偏官、偏印の5つで、残りの5つは陰陽が違う組です。
例の丁で確かめてみましょう。丁は陰の火で、庚は陽の金。火は金を剋し、陰陽が違うので正財です。早見表の答えとも一致しました。
剋すと生むの向きを取り違えてしまいそうです。
すぐ隣へ進むのが生む関係、1つ飛ばした先が剋す関係です。
木なら、隣の火を生み、1つ飛ばした土を剋す、という具合ですね。
よくある質問
自動計算サイトと早見表で、結果が違うのはなぜですか?
天干の星は規則で決まるので、命式の柱が同じなら結果も同じです。まず、年・月・日・時の干支(かんし)が同じか確かめてください。柱が同じでも、地支の星は蔵干の選び方で違うことがあります。
命式に出てこない通変星があるのはなぜですか?
本気だけで見る場合、星が出るのは最大7か所です。10種類すべてはそろわないので、出ていない星があるのはどの命式でも同じです。
同じ通変星が2つ以上あるときは、どう読みますか?
数の読み方は、早見表では決められません。四柱推命では、どの柱にあるか、五行の強さはどうかも合わせて読みます。星の数だけで性格を決めつけないようにしましょう。
生まれた時刻が分からないときは、どうしますか?
時柱を立てず、年柱・月柱・日柱の5か所で引きます。時柱の分だけ星が減りますが、残りの引き方は変わりません。
日干そのものの通変星は何ですか?
日干は表の基準なので、星はつきません。日柱では、地支の蔵干だけが星を持ちます。
韓国式サジュでも同じ早見表を使えますか?
韓国では通変星を십성(シプソン。十星)や십신(シプシン。十神)と呼び、日干を基準に10種類に分ける仕組みは同じです。日本で多い「印綬」は、韓国では정인(チョンイン。正印)と書きます。
あとがき
表を引けば、星の名前はすぐに出ます。それでも一度は、規則から自分の星を出してみてほしいのです。
早見表は便利な反面、なぜその星になるのかまでは教えてくれません。丁から見た庚が正財になるのは、火が金を剋し、陰陽が違うからです。理由が分かれば、表を見なくても組み合わせを思い出せます。家族や友人の命式を見るときにも、その場で確かめられるでしょう。
自動計算のサイトも同じです。表で引いた結果と違ったとき、規則を知っていれば、天干と地支のどちらでずれたのかを自分で確かめられます。
表は答え合わせに使い、規則は自分の命式で一度だけたどる。 長く役に立つのは、この組み合わせだと私は考えています。
手元の命式で、日柱の上の段を指で押さえるところからどうぞ。
参考資料
- 占いの森「【四柱推命 完全ガイド】通変星の調べ方・割り出す方法|簡易版も含めた各種解説付き」※天干の早見表の照合、月律分野の表の根拠
- 四柱推命占いらら「通変星早見表」※日干と他の干の100通りを一覧にした早見表の別の例
- 村野弘味公式サイト「四柱推命の通変星|わかりやすく解説!性格、才能、運勢を占う」※五行の関係と陰陽で10種類を出す方法の根拠
- 다시 배우는 사주명리「사주 초급 – 십성(十星) · 십신(十神) · 육친(六親)」※地支の十星を정기(本気)で見る説明、甲日の地支の星、십성・십신の呼び名の根拠
- 위키백과「십성 (사주팔자)」※韓国での十星の名前の根拠
- 香港天文台「1990(庚午-肖馬)年公曆與農曆日期對照表」※例の命式の年(庚午)と、芒種・小暑の日付の根拠

