心を使った慣用句・ことわざの一覧

心は、目に見えませんが、誰にでも存在するものですよね。

ですから、世の中には、心を使った慣用句がことわざがたくさんあります。

ここでは、その一覧をまとめてみました。

目次

ポジティブな意味で使う慣用句・ことわざ

人は喜びや感動を感じたりした時に、心が反応し動きます。

或いは、人に対して何か良いことをする時にも、大切なのはやはり心です。

そんなポジティブな表現をご紹介していきます。

心が弾む

喜びや期待にために、心がウキウキする。

心が晴れる

心配ごとが解説して、こだわっていたことが消える。

心に適う

気に入る、満足する、思い通りになる。

心が通う

互いの気持ちが通じ合う。

心解く

心のわだかまりが解ける。機嫌が直る。

心重し

思慮深い、人柄が落ち着いている、(俳諧で)おもむきが軽快でない。

心好く

風流を好む心がある。

心利く

機転がきく。よく気がきく。

心に染む

心に深く留める。

心に刻む

記憶にしっかり留める。

「心に刻む」の意味・例文・類語・四字熟語での表現を徹底解説!

心及ぶ

考えが行き届く。きがつく。

心に付く

心にかなう。気に入る。

心に留める

いつも意識し、忘れないでおくこと。

心に留めるの意味・例文・類語・敬語表現などを徹底解説!

心に残る

感動や印象などが、のちのちまで続くこと。

心の欲する所に従えども矩を踰えず

自分の思うがままに行っても、正道から外れない。

心広く体胖なり

心のやましいことがなければ、それが形にも表れて、心身ともにのびやかである。

心を合わせる

同じ目的に向かって、心を一つにする。

心を致す

心を尽くす。真心を込める。

心を一にする

多くの人が考えを一つにする。

心を入れ替える

今までのことを反省し、考えや態度を改める。

心を奪う

強く心を引き付ける。夢中にさせる。

心を起こす

気持ちを奮い起こす。決心をする。

心を躍らせる

喜びや楽しい期待などのために心をわくわくさせる。

心を傾ける

心を集中する。心を注ぐ。

心を砕く

いろいろと力を尽くす。

「心を砕く」の意味・使い方・類語を徹底解説!(慣用句)

心を配る

気を付ける。配慮する。

心を汲む

他人の心の中を思いやる。気持ちを察する。

心を籠める

思いを託す。真心を込める。

心がこもる

気持ちがいっぱいに満ちている。

心を掴む

非常に好ましい印象を持ってもらう。気に入られる。

心を尽くす

心の底から思ってする。出来る限りのことをする。

「心を尽くす」の意味・例文・類語を解説!やはり心が大切!

心を留める

忘れずにしておく。留意する。

心を捉える

人の気持ちをつかんで離さない。

心を取る

人の気持ちに取り入る。機嫌を取る。

心を引く

関心・興味を引く。

心を開く

本心を明らかにする。心の奥底を打ち明ける。

心を用いる

いろいろ注意する。配慮する。

心を以て心に伝う

言葉によらずに、互いの心から心に伝えること。

以心伝心(いしんでんしん)を訓読みしたもの。

心を遣る

気晴らしをする。心を慰める。

心を許す

警戒心をもたないで相手に接する。

心を寄せる

好意を抱く。傾倒する。熱中する。

心頭を滅却すれば火もまた涼し

どんな苦痛であっても、心の持ち方次第でしのげるという考え方。

心が折れる

心の支えを失い、意欲がなくなる。

心が躍る

わくわくする。楽しみでである。うきうきする。

心掛く

気にかける。いつも思う。

心温まる

温かい人情を感じて、和やかな気持ちになる。

心入る

深く心にとまる。心がひかれる。

心にしみる

心に深く入り込む。しみじみと感じられる。

心にしみるの意味や例文!漢字では「心に染みる」?「心に沁みる」?

心に触れる

物事に心が動かされる。

心を通わす

互いに心が通じ合う。

心を打つ・心を打たれる

しみじみ感じる。感動する。

心を打たれるの意味・例文・類義語!どれほど強い感動なのか?

心焼く

胸を焦がす。思い焦がれる。

ネガティブな意味で使う慣用句・ことわざ

心は良い方向に動く時もありますが、悪い方向に動く時もあります。

そうなった時に、人は、動揺したり、不安な気持ちになったりするものです。

そういった時に使うネガティブな表現をお伝えします。

心に染まぬ

自分の気持ちに合わない。

怒り心頭に発する

怒りが心の中に生じる。激怒する。

怒り心頭に発するの意味・例文~達すると思ったあなたは・・・

心肝を砕く

苦心・苦労をする。思い煩う。

心が騒ぐ

心配や不吉な予感のため、心が落ち着かない。

心が乱れる

あれこれ思い煩い、平静でなくなる。

心ここにあらず

何かに気を取られていて、目下のことがおそろかになっている。

心が痛む

すまないという気持ちで苦しくなる。

「心が痛む」の意味・例文・英語での表現!「胸が痛む」との違いは?

心後る

心の動きが遅れている。愚かである。

心合わざれば肝胆も楚越の如し

最も近い間柄の人でも、気が合わないと疎遠な他人と同じである。

心にもない

本心ではない。身に覚えのない。

心を置く

心配・未練などの気持ちが残る。打ち解けない。遠慮する。

心を破る

人の機嫌を損ねる。

心が疲れる

体の奥深くや神経が疲労する。

心胆を奪う

非常に驚き、恐れさせる。

心胆を寒からしめる

心の奥底からぞっとさせる深い恐怖を抱かせる。

心臓が弱い

気が弱い。度胸がない。

心が沈む

暗い気持ちに落ち込む。

心が狭い

周囲の状況や他人の言動を受け入れない。

心惑う

思い乱れる。当惑する。平常心を失う。

心も心ならず

心が落ち着かず、気が気でない。

心病む

悩む。つらく思う。

心は矢竹(こころはやたけ)

心がますます激しく勇み立つ。

心隔つ

心が打ち解けない。

心に余る

自分の考えではどうにも処理できない。

心時雨る(こころしぐる)

もの悲しくて、心が湿りがちになる。

状況によって意味が変わる慣用句・ことわざ

以下の表現は状況によって、良い意味で使う時もあれば、悪い意味で使う時もある表現です。

或いは、教訓的に使う表現もご紹介していきます。

心が動く

心が引き付けられる、関心を持つ、と良い意味で使われることもありますが、気持ちが動揺する、心が乱れるというネガティブな意味で使う場合もあります。

心に懸かる

心に引っ掛かる。気がかりになる。

心に懸ける

気にかける。心配する。

心付く

気付く。感づく。物心がつく。意識を取り戻す。

心に付く

心にかなう。気に入る。

心臓が強い

あつかましい。ずうずうしい。

心臓に毛が生えている

ずうずうしく、平然としているさま

心臓に毛が生えるの意味・使い方!それって病気じゃないの?

心に浮かぶ

考えつく。想像して心に描く。

心知る

事情・訳などを知っている

心入る心内にあれば色外にあらわる

心の中で思っていることは、自然と顔色や動作に現れる。

心に任せる

自分の思い通りに行う。勝手気ままにふるまう。

心を鬼にする

かわいそうだと思いながら、厳しい態度を取る。

心は二つ身は一つ

あれもこれも望むものだが、自分の体は一つしかなく、思うにまかせない。

心に笠着て暮らせ

高望みをしないで分相応に暮らせ。

里心がつく

自分の実家や故郷のことを懐かしく思う気持ちが生じる。

まとめ

いかがだったでしょうか?

このように、心を使った慣用句やことわざは、実にたくさんの表現があります。

心の持ち方一つで、幸せの感じ方は、まったく変わって来ます。

そういった意味で、心のコントロールをしっかり行いながら、前向きな気持ちでがんばっていければいいですよね。