こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、野球の試合でピンチの時も堂々とした球を投げていたピッチャーに対して、野球の解説者が、「本当に心臓に毛が生えているみたいですね~」と言っていたんですね。
その時、「心臓に毛が生える」と聞いて、リアルな心臓に毛がボーボーと生えているイメージを思い浮かべてしまったのですが、本当にそんな人っているのでしょうか?
そこで、ここでは、「心臓に毛が生える」の意味や使い方(例文)について解説をしていきます。
「心臓に毛が生える」の意味
「心臓に毛が生える」とは、その時の状況によって、ニュアンスが変わって来ます。
- 良く言えば、度胸がある、物おじしない、堂々としている
- 悪く言えば、懇願無知、厚かましい、図々しい
という意味になります。
一般的には良い意味で言われことが多いですが、時には悪い意味で使われる時もありますよね。
「心臓に毛が生える」って病気なの?
「心臓に毛が生える」と聞くと、「本当にそういう人っているのだろうか?もしかして、それって病気じゃない?」と思う人もいらっしゃるかと思います。
ただ、専門家の話では、心臓に毛が生えるのは病気かどうかという以前に、そんな人はいないとのことです。
では、なぜ、「心臓に毛が生える」という表現が生まれて来たのでしょうか?
言葉の由来に関しては、元々、江戸時代に「肝(きも)に毛が生える」という言葉があり、それが現代になって、「心臓に毛が生える」という言葉に変わったと言われています。
ただ、肝(肝臓)にも毛が生える人はいません。
これは、恐らく、毛が生えていない皮膚よりも毛が生えている皮膚の方が丈夫そうに見えるので、そういった比喩的な表現がされているのだと思います。
「心臓に毛が生える」の使い方・例文
次郎
太郎
- 抑えのエースになるためには、心臓に毛が生えるぐらいの度胸がないといけない。
- マスコミから散々叩かれても、その政治家は心臓に毛が生えているかのように平然としていた。
- 芸能界の大御所にため口と使うとは、心臓に毛が生えているとしか思えない。
心臓に関することわざ
「心臓に毛が生える」の心臓は、物理的な心臓というよりも、心を象徴している意味合いが強いでう。
そういったところから、心臓を使ったことわざはいろいろあります。
- 心臓が強い
- 心臓が弱い
- 心臓が飛び出る
- 心臓破り
- 心臓に悪い
- 鉄の心臓
- ノミの心臓
別に、精神的に弱いからといって、その人の心臓自体も弱いということはないと思います。
ただ、ここまで言われると、強い心臓は持ちたいものですよね。
心臓に毛が生えている人はうらやましいけれど
どんな環境にあったも物おじせず、心臓に毛が生えている人を見ると、私自身も正直うらやましいなあと思います。
私なんか、心臓に毛が生えるどころか、ツルツルって感じでしょうから(笑)
ただ、努力をすることによって、心臓に毛が生えるレベルまではいかなくても、ある程度、堂々としていられることは可能だと思っています。
例えば、私自身、いきなり人前でスピーチをするのは苦手なので、そういった時は、事前に何度も何度も練習します。
そして、「これだけ練習したんだから、絶対大丈夫」と思えるレベルに達すると、堂々と話すことが出来るので、よろしければ一度試してみて下さい。
実際に、周りの目を気にし過ぎても良いことはありませんから、良い意味で、人の反応を無視して、心臓にちょっぴり毛を生やしていくことが出来ればいいですよね^^
心を使った慣用句・ことわざの一覧