先日、テレビで「彼女は世界大会で優勝して、一躍脚光を浴びるようになった」と言われていたんですね。
その時、「脚光を浴びる」の脚光ってどんな光なんだろうかと思いまして・・・
そこで、今回は、「脚光を浴びる」の意味、語源、例文、英語での表現、そして類語について解説をしていきます。
目次
「脚光を浴びる」の意味
「脚光を浴びる」には、2つの意味があります。
- 舞台に立つこと
- 世間から注目されること。人々の注目の的になること。
1が元々の意味で、2が慣用句としての意味となりますが、一般的には2の意味として使われ時の方が圧倒的に多いです。
「脚光を浴びる」の語源・由来
「脚光」とは、舞台の前面の床から俳優や歌手を照らす照明です。
別名、フットライトとも言います。
暗いところで、足元からの光を浴びると、光を浴びた人は、浮かび上がるように見えてとても目立ちます。
当然、観客の視線も集まりますが、そのことが語源となって、人々の注目を集めることを意味するようになったのです。
「脚光を浴びる」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「脚光を浴びる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
「脚光を浴びる」の例文1
「彼女は、有名メーカーのCMに出演したことをきっかけにして、一気に脚光を浴びる女優となった。」
テレビで多くの人の目に触れることは、脚光を浴びるきっかけに十分なり得ます。
特に、そこで強烈な印象を残して、一気に、お茶の間の人気者になる人っていますよね。
「脚光を浴びる」の例文2
「この町は、ドラマのロケ地として使われたから脚光を浴びている。」
それまで、ほとんど注目されなかった場所が、ドラマの撮影で使われたりすると、急に多くの人達が殺到する時があります。
世界遺産に登録された場所も、脚光を浴びて同様の現象が起こったりしますよね。
やはり、人々は、何か意味のある場所に行きたがりますので。
「脚光を浴びる」の例文3
「近年は、スマホが防災対策のアイテムとして脚光を浴びる機会が増えている。」
以前は、地震などの災害が起こると、電話などが一切使えなくなって、まったく連絡が取れなくなることが多かったですよね。
ただ、最近は、スマホの普及でツイッターなどデータ通信で連絡を取れる手段が増えてきているようです。
そういった技術にもどんどん人々の関心は高まりつつあるので、そういったものを表現する時も「脚光を浴びる」と言ったりします。
「脚光を浴びる」を英語で言うと?
「脚光を浴びる」は英語で以下のように表現することが出来ます。
- be in the spotlight(limelight)
- move into the limelight
- attract lots of attention
脚光は英語で“footlights”と言いますが、「脚光を浴びる」という意味で言う場合は、“spotlight”や“limelight”という表現の方を使います。
英語では、使う光の種類が若干違うので注意が必要かもしれません。
「脚光を浴びる」の類語
「脚光を浴びる」には以下のような類語があります。
「注目を浴びる」
「注目を浴びる」とは、多くの人から意識されて目を向けられるという意味です。
「脚光を浴びる」と同じ意味で使うことが出来ますが、「注目を浴びる」がより直接的な表現だと言えます。
「日の目を見る」
「日の目を見る」とは、それまで知られていなかったことが、世間に認められるという意味です。
「日の目を見る」は、今まで注目されていなかったことを強調する慣用句ですが、世間から注目を浴びるという意味では、「脚光を浴びる」と同じような意味で使うことが出来ます。
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「脚光を浴びる」は、世間からの注目を集めることを意味しますが、そういう状態になることは、ある意味、とても羨ましいことだと思います。
一般の人であれば、人生で「脚光を浴びる」機会は、それほど多くないなかもしれませんが、もし、そういう機会があれば、チャンスとして積極的に活かしていきたいものですよね。