私は、野球が好きなのですが、「あの選手はスぺ体質だなあ。」というコメントを見かける時があります。
野球選手にとって、スぺ体質と呼ばれることは、ある意味、非常に残念なことではありますが・・・
そこで今回は、スぺ体質の意味、語源、そして使い方についてお伝えしていきます。
「スペ体質」の意味
「スぺ体質」とは、スポーツ選手が頻繁に怪我や故障をしてしまう状態を意味する言葉です。
最初は、元プロ野球選手で、横浜ベイスターズ(現在はDeNA)や福岡ソフトバンクホークスに在籍した多村仁志選手に付けられたあだ名でした。
しかし、今でも、他の選手に対しても使われています。
「スぺ体質」の語源
「スぺ体質」の元ネタは、「スペランカー」というファミコンゲームにもなったアクションゲームです。
「スペランカー」の主人公は探検家であるにも関わらず、
- ちょっとした穴に落ちる
- 坂でジャンプるする
- 階段を一段飛ばしする
だけで、死んでしまうという超虚弱体質の持ち主です。
このゲームをしていると「えっ、マジか、こんなのでもダメなの?」という気持ちに何度も襲われます。
そして、多村選手は、現役時代は、あまりに怪我や故障が多かったので、まるで「スペランカーの主人公のようだ」という意味で、「スぺ体質」と呼ばれるようになったのです。
「スぺ体質」と言われた野球選手
多村仁志選手
「スぺ体質」と最初に呼ばれた多村仁志(たむらひとし)選手は、たぐいまれな野球の才能に恵まれながらも、捻挫、骨折、じん帯断裂、風邪、ぎっくり腰、腰痛、肩の違和感、気管支炎、アキレス腱周囲炎など、様々な怪我、故障に苦しみ続けました。
そして、2016年に現役を引退した際、「もう痛い思いをしなくていいのかな」という印象的な言葉を残しています。
荻野貴司選手
千葉ロッテマリーンズに所属する荻野貴司(おぎのたかし)選手は、入団した年の最初から開幕一ヶ月で打率3割を維持するなどの活躍を見せました。
しかし、5月に右ひざの半月板を損傷し、その後、手術を繰り返したり、骨折や、肉離れ、腰痛に悩まされ続けています。
上本博樹
阪神タイガースに所属する上本博紀(うえもとひろき)選手は、2013年にオープン戦で、別の選手と衝突して、右目を負傷し、左足首の前距腓靱帯を損傷し、その後、手術を行うなど、その年は怪我に泣かされました。
その後も、死球による骨折、左上前腸骨棘の亀裂骨折。肉離れ、靭帯の負傷など、何度も怪我に泣かされています。
「スぺ体質」の使い方
「スぺ体質」という言葉は、主にツイッターなど、ツイッター上で飛び交う言葉です。
- あの選手はスぺ体質だから、FA宣言するのは難しそう。
- 彼がスぺ体質じゃなければ、もっと活躍出来ていたのに・・・
- こんなに離脱するなんて、あいつもやっぱりスぺ体質か。
まとめ
「スぺ体質」は怪我が故障が多いスポーツ選手を指して使われる言葉ですが、元々「スぺ体質」が生まれるきっかけを作った多村選手は、プロ野球選手としての才能は素晴らしいものを持っていました。
普通に活躍すれば、3割以上の成績は残せますし、WBCでは、日本代表にも選ばれ、世界一に貢献した活躍も見せました。
それだけに、怪我や故障に泣かされ続けたことは本当に残念だったなあと思います。
そういった意味で、現在、「スぺ体質」と呼ばれる選手達が、無事に活躍できることを心から願っております。