先日、職場のテレビで相撲を観ていたら、イケメンの力士が出て来たのですが、その時、一緒に観ていたちょっと年配の方が、「彼はなかなかの美丈夫だなあ。」と話していたんですね。
その時、「美丈夫」ってお酒の名前じゃなかったかなといろいろ考えまして・・・
そこで、今回は、「美丈夫」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「美丈夫」の意味
「美丈夫」の読み方は、「びじょうぶ」で、美しく立派な男を意味します。
この表現は、「男前」や「美男」と同じ意味を持ちますが、より文語的な言葉として使われます。
「美丈夫」は、「美」と「丈夫」の2つのパートに分けると、「美しく丈夫」というニュアンスが伝わり、意味が理解しやすいかと思います。
また、「美丈夫」には、「美」という漢字が入っているので、年齢的に言えば、若者から中年の入り口ぐらいの方が該当しやすいです。
(もちろん、最近は、年齢を感じさせない美しい年配の方もいらっしゃるので、そういった方も、美丈夫と呼んで良いかと思います。)
「偉丈夫」との違いは?
「美丈夫」と似た表現として、「偉丈夫(いじょうぶ)」という表現があります。
「偉丈夫」とは、からだが大きくてたくましい男、または、人格のすぐれている男を意味します。
「美丈夫」も「偉丈夫」もたくましいという点では、共通した意味を持ちますが、
- 偉丈夫:美しいという意味が含まれない。
- 美丈夫:人格的に優れているという意味が含まれない。
という点で違いがあります。
「美丈夫」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「美丈夫」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 彼は、40代後半に突入したが、今でも美丈夫のキャラを維持しているところがすごい。
- あのレスラーは、顔も格好よくて、まさに美丈夫だ。
- 若い頃は、美丈夫だったが、今では、すっかり老いぼれてしまった。
「美丈夫」の類義語
「美丈夫」には、以下のような類語があります。
- 美男子
- イケメン
- 美青年
- 男前
- ハンサム
- 二枚目
上記の類語は、どちらかと言えば、顔が格好いいとか、美しいという意味がメインの言葉が多いですが、「美丈夫」は、さらに「立派な」というニュアンスが加わりますね。
まとめ
「美丈夫」と聞くと、高知県の代表的な日本酒を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
「美丈夫」は、今風にいうと、イケメンみたいな感じになるかと思いますが、イケメンだと、体は、なよっとした人も含まれているイメージがあります。
昔の日本男児は、顔だけが格好いいだけではダメで、体格も立派でなければ、男として、本当の意味で評価されなかったところがあるかと思います。
そういった意味で、男性に対する価値観も時代の流れを経て、少しずつ変化しているのかもしれませんね。