こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
努力をしても、なかなか続かない時ってありますよすね。
「努力は人を裏切らない」と昔から言われていますが、それって嘘なんじゃないかと迷いの気持ちが生じてきたり・・・
実際、いつも変わらない気持ちで努力を積み重ねることが出来る人って、本当に稀だと思いますよ。
そこで、ここでは、努力をする時に、あなたのモチベーションを高めることわざを36個ご紹介していきます。
目次
努力は積み重ねが大切だという“ことわざ”
努力は1日、あるいは1ヶ月続けたとしても、すぐ報われる訳ではありません。
しかし、コツコツとがんばって努力を積み重ねていけば、いつか大きな成果を挙げられる日が来るはずです。
ただ、努力をしても結果が出ない時は、気持ち的に大変なので、そんな時にあなたを励ましてくれることわざをご紹介します。
雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
軒下から落ちる小さな雨だれでも、同じ場所に、ずっと落ち着付ければ、固い石にも穴を開けることが出来るという意味。
どんな小さな努力でも継続すれば、きっと大きな成果を得られるはずです!
点滴石を穿つ(てんてきいしをうがつ)
これも、雨垂れ石を穿つと同じ例えで、小さな努力が大きな成果を生むという意味です。
元々、中国の漢書では、“点滴石を穿つ”(点滴穿石)という言葉だったのですが、日本に入ってから、雨垂れ石を穿つに変化したようです。
面壁九年(めんぺきくねん)
中国の少林寺で壁に面して9年間、座禅を続けた人が悟りを開いたという話から来ています。
そこから、一つのことだけに専念し続ければ、成し遂げるという意味になりました。
ローマは一日にして成らず(ろーまはいちにちにしてならず)
強大なローマ帝国でも、その帝国を築くまでには、約500年掛かりました。
大きなことを成し遂げるには、やはり継続的な努力が必要なのです。
>>ローマは一日にして成らずの意味・例文・類義語!誰が言ったことわざ?
塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)
塵のように小さなものでも、積もっていけば、山のように大きくなるという例えです。
そこから小さなことでもおろそかにせず、続けることが大切という意味となります。
辛抱する木に金がなる(しんぼうするきにかねがなる)
辛抱し続ければ、いつか成功して財産を築くことが出来るという意味です。
ここでの“木”は、気持ちの“気”とかけています。
櫓三年に棹八年(ろさんねんにさおはちねん)
櫓(ろ)を使って船を操れるようになるためには3年かかり、棹(さお)を操るようになるには、もっと難しく8年掛かるという例えです。
物事を習得しようとすれば、それなりの時間が掛かるという意味です。
顎振り三年(あごふりさんねん)
顎振り(あごふり)とは、尺八を吹く際に行うことですが、それを覚えるだけでも3年掛かるという例えです。
修行の道は簡単ではないですが、努力を積み重ねいくことによって初めて身に付けることが出来るのです。
商い三年(あきないさんねん)
商売で利益を上げるようになるまでは3年掛かるという意味です。
そういった期間は、利益が出ないで苦しいと思いますが、しっかり辛抱してがんばりましょう!
強い意思を持つことが大切だという“ことわざ”
努力は強い意志を持ってこそ続けることが出来ます。
そして、その強い意志があれば、一見、不可能に思えることも成し遂げられる時があります。
イチロー選手や本田選手など、小学校の時から、プロになるための強い意志を作文に書いたりしていますよね。
しっかりとした強い意志を持って、がんばる人には大きな成功が待っているはずです!
そんな強い気持ちの大切さを説いたことわざをご紹介していきます。
石に立つ矢(いしにたつや)
中国の「史記」に出てくる故事で、虎と見誤って石に向かって矢を放ったところ、矢が石に立ったという話から来た言葉です。
気持ちを込めてやれば、一見、不可能に思えることも出来るという意味です。
一念岩をも通す(いちねんいわをもとおす)
石に立つ矢と同じたとえです。
信念を持ってやれば、どんな困難なことでも成し遂げる可能性はきっとうまれるはずです。
一念天に通ず(いちねんてんにつうず)
物事を成し遂げようという強い信念があれば、その思いは、天に通じるという意味です。
天に思いが通じれば、いろいろなものが動き出すことでしょう。
思う念力岩をも通す(おもうねんりきいわをもとおす)
真剣に思う気持ちがあれば、出来ないことはないという意味です。
史記の韓詩外伝から来た言葉です。
斧を研いで針にする(おのをといではりにする)
斧を研いで、針ほどの細さにすることは大変ですが、やろうと思えば不可能ではありません。
そこから、どんな難しいことでも、辛抱強く続けていけば、成し遂げることが出来るという意味を表現しています。
愚公、山を移す(ぐこう、やまをうつす)
中国で愚公という老人が、周りの人から嘲笑を受けながらも、家の前の山を動かそうと努力を続け、最後は、天帝が山を動かしたという故事から来た言葉です。
どんなことでも、不可能だと諦めずに続けていれば、大きなことを成し遂げられるという意味です。
騏驥も一躍に十歩すること能わず(ききもいちやくにじゅうほすることあたわず)
騏驥というよく走る優れた馬でも、一回の跳躍で、十歩の距離を進むことは出来ないという例えです。
そこから、こつこつと努力を続けることの大切さが説かれています。
努力は才能を凌駕するという“ことわざ”
自分には才能がないと思って諦めていませんか?
もちろん、物事を成功させる上で才能があること越したことはありません。
しかし、努力をすれば、才能のある人に追いつき、追い越すことは十分可能だと思うのです。
ここでは、才能がないと思っている人に勇気を与える努力のことわざをお伝えしていきます。
牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
牛のようにのろのろと歩いても、コツコツと歩いていけば、千里を歩くことが出来るというたとえです。
小さな努力でも、それを続けていけば、大きな成果を得ることは十分可能なのです。
驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば之に及ぶ(きはいちにちにしてせんりなるも、どばもじゅうがすればこれにおよぶ)
驥(き)という名馬は一日で、千里走ることが出来ますが、駑馬(とば)といのろい馬でも、10日間走り続けることが出来れば、追いつくことが出来るというたとえです。
凡人でも、コツコツと努力を続けていけば、やがては才能のある人に追いつけるはずです。
努力をすれば天が味方するという“ことわざ”
努力を続けていれば、天を味方にすることが出来ます。
天を味方にすることが出来れば、あなたは、自らの実力を遥かに上回る結果を出すことが出来るでしょう。
ここでは、コツコツと誠実に努力するあなたに勇気を与えてくれることわざをご紹介していきます。
蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)
地面を這う小さな蟻でも、精一杯、努力をすれば、その思いは天に通じるというたとえです。
たとえ小さな力であったとしても、努力を続ければ、その願いは天に通じて叶うという意味です。
求めよ、さらば与えられん(もとめよ、さらばあたえられん)
新約聖書のマタイ伝に出てくる言葉で、聖書の黄金律とも呼ばれています。
待つのではなく、自ら進んで求めるものに天は良い結果を与えてくれるという意味です。
人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
中国の「読史管見」に出てくる言葉です。
自分の持てる力をすべて出せば、あとは、天命に任せるしかないという意味です。
>>人事を尽くして天命を待つの意味・由来・例文!その続きにあるもの
天は自ら助くる者を助く(てんはみずからたすくるものをたすく)
元々は、英語のことわざ(Heaven helps those who help themselves.)です。
人に頼らないで、自立してがんばる人に天は味方をするという意味です。
>>天は自ら助くる者を助くの意味・例文・類語!出典は聖書でない!?
運根鈍(うんこんどん)
成功をするには、運と根気と、粘り強さが必要という意味です。
ここでの“鈍”は鈍いではなく、すばこしさはないけれども粘り強いという意味となります。
努力は効率の良さも大切という“ことわざ”
努力をする際は効率の良さも大切です。
どうすれば、自分の努力を最大限、成果に結び付けることが出来るか、以下のことわざも参考にしながら、考えてみてはいかがでしょうか?
朝起き千両夜起き百両(あさおきせんりょうよるおきひゃくりょう)
朝早く起きて仕事や勉強をすることは、夜にやるより、遥かに高いという意味です。
金額にしたら、1000両と100両の違いですから、10倍ですね。
朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
朝、一時間仕事をすることは、夜、二時間仕事をすることと同じだという意味です。
ここでは、2倍の効率ということになりますが、効率が良いという点では、前述のことわざと変わりません。
一芸は道に通ずる(いちげいはみちにつうずる)
一つの芸を極めた人は、他に道でも通用するという意味です。
まずは一つことに集中して、そこで成功のパターンを見つければ、そこからは容易に横へ展開することも可能となって来ます。
狭き門より入れ(せまきもんよりいれ)
聖書のマタイ伝から来ている言葉です。
物事を成し遂げようとするには、簡単な道から行こうとするのではなく、より困難な道から行こうとする方が真実に近づける可能性は高いという意味です。
努力しなければ何も始まらないよという“ことわざ”
努力をしても、場合によっては、それが報われない時があります。
もしかたら、努力が報われるまで、あともう少し時間が必要なのかもしれません。
しかし、途中で、「努力は自分を裏切らないなんて嘘だ」と思って諦めてしまっては、あまりにもったいないですよね。
努力を続ければ、いつか報われる可能性がありますが、諦めてしまっては、何事も成すことが出来ません。
ここでは、まずは努力をしていくことの大切さを表現した言葉をお伝えしていきます。
為せば成る、為さねば成らぬ何事も(なせばなる、なさねばならぬなにごとも)
江戸時代の米沢藩主、上杉鷹山が説いた言葉です。
どんなことでも、強い意味を持って、やれば必ず成就出来るという意味です。
稼ぐに追いつく貧乏なし(かせぐにおいつくびんぼうなし)
常にがんばって働いていれば、貧乏になることはないという意味です。
お金がないと悩んでいる暇があったら、その分、努力をして一生懸命働きましょう!
玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)
宝石は、原石のままで磨かなければ光を放つことが出来ません。
そこから、どんなに優れた才能があっても、その才能を磨かなければ才能を発揮することが出来ないという意味です。
自分が出来ることから始めようという“ことわざ”
何かを成し遂げようとするには、いきなり高いレベルの努力をしていかなければいけないと思っていませんか?
いえ、そんなことはありません。
まずは、今、出来る努力から続けていくことが大切だと、次のことわざは教えてくれます。
馬に乗るまでは牛に乗れ(うまにのるまではうしにのれ)
馬は足が速くて乗るが大変なので、まずは牛に乗って勉強すべきという言葉です。
そこから、高い地位に就く前は、まず、低い地位でも、そこでしっかり実力をつけることが大切という意味になります。
高きに登るには低きよりす
中国の書経から来た言葉です。
物事を進めるには、順序があるので、まず手近なところから始めないといけないという意味です。
千里の道も一歩より(せんりのみちもいっぽより)
千里という遠い道のりも、まずは一歩という小さなところから始まるというたとえです。
大きなことを成し遂げようとしても、まずは小さなところから始めるしかありますせんよね。
努力は成功するまで続けるという“ことわざ”
努力をしても失敗することは当然出て来ます。
しかし、そこで諦めないことが大切です。
極論を言ってしまえば、成功する秘訣は、成功するまで努力を続けることですから。
何度、打ちのめされても絶対這い上がってみせるという強い意志を持ってがんばってみてはいかがでしょうか?
三度目の正直(さんどめのしょうじき)
物事は1回目、2回目は失敗してしまうことも多いが、3度目であれば、成功する確率が高いという意味。
ですから1度や2度の失敗ではくじけずに、むしろそこから教訓を学んで成功する確率は高まっていると考えましょう。
七転び八起き(ななころびやおき)
七回転んでも八回立ち上がるという意味となりますが、そうすれば最終的に立っていることが出来ます。
そこから、何度失敗しても、諦めに何度も立ち上がるということが大切という意味になります。
ならぬ堪忍するが堪忍(ならぬかんにんするがかんにん)
これ以上、堪忍(我慢)することが出来ないところを堪忍(我慢)することが本当の堪忍(我慢)という意味です。
何かをやろうとしたとき、「もうこれ以上は出来ない」と思う時もありますが、そういった時こそ、我慢のしどころですし、そこを乗り越えることによって、成功の道が見えてくるものです。
まとめ(努力は人を裏切らない!)
私自身、努力という言葉は大好きです。
もちろん、努力をしても、失敗することはありますが、それも成功へのプロセスだと思って、七転び八起きの精神でがんばっています。
よく“努力は人を裏切らない”ことが本当か嘘か、議論になる時もありますが、“努力は人を裏切る”と思ってしまう人は、やはり、途中で諦めてしまっているのではないでしょうか?
結局、最後まで諦めずコツコツとがんばれる人が、最後は勝つんだと私は信じています。
なので、まずは、今、自分に出来る努力から始めてみませんか?