「遺憾の意」の意味
「遺憾の意」とは、残念であるという気持ちを意味します。
この表現は、相手の行動に対して非難の気持ちを表す際によく使いますが、自分の行動を釈明して詫びる際にも使います。
日常生活で使うことはほとんどなく、国や企業が公式な会見の中で使うことが多い表現です。
「遺憾の意」のレベルはどれくらい?
「遺憾の意」は、政治家が、他国が取った行動に対して、よく使いますよね。
ただ、「遺憾の意を表示します」と言われても、実際のところは何もしないから、効果がないんじゃないかと思う人も最近は増えて来ました。
実際、この点については、遺憾の意も含めて、国が出す怒りのレベルが表現に応じてどれくらい違うのか解説した表現があります。
仏の日本
- レベル1:推移を見守りたい
- レベル2:対応を見守りたい
- レベル3:反応を見守りたい
意思表示するニッポンの壁
- レベル4:懸念を表明する
- レベル5:強い懸念を表明する
怒りを示すニッポンの壁
- レベル6:遺憾の意を示す
- レベル7:強い遺憾の意を示す
キレちまったよ・・・
- レベル8:甚だ遺憾である
大日本帝國
- レベル10:朕茲ニ戦ヲ宣ス(ちん ここに いくさを せんす)
このルールによると、遺憾の意は、レベル6に該当しています。
「遺憾の意」は実は怖い?
政治家が遺憾という言葉を使うと、ネットの人達は、「遺憾砲」だと、弱腰姿勢を揶揄して表現する時が多いです。
ただ、日本人の気質を考えてみると、ギリギリまで我慢して、最後に爆発する傾向があります。
小刻みに怒る人は、そういった人が何もしないと、調子に乗って、さらに挑発をしてくるものです。
しかし、突然、ある時に感情が爆発して、メタメタにされるパターンというのはよくあります。
ですから、遺憾の意を示しても何もしないと言って、舐めて掛かると、最後は、とんでもない仕返しが待っているから気を付けた方がいいのかもしれません。
「遺憾の意」と「無慈悲な鉄槌」は同じレベル?
別の国が使う「無慈悲な鉄槌」という表現も、表現自体は強いですが、内容的には「遺憾の意」と大して違わなと思われています。
国によって、使う表現は異なりますが、あまりに政治家達がその言葉を乱用すると、聴く人は段々慣れて来ます。
そして、その言葉を言われても、何とも思わなくなる傾向がありますよね。
「遺憾の意」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「遺憾の意」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 最近は、政治家が遺憾の意を表しても何もしないことだと思われてしまっている。
- 国が行った対応に対して、隣国はすぐに遺憾の意を伝えた。
- タレントの問題発言に対して、所属する事務所は遺憾の意を表明した。
- 毎回、毎回、遺憾の意を示すだけでは、効果がないのではないか?
まとめ
「遺憾の意」は、残念であるという気持ちを表す表現ですが、会見で政治家や経営者が聞かれても、あまり心に響かないことが多いです。
実際、「遺憾の意」には、怒りや謝罪の意味は基本的に含まれません。
そのため、「遺憾の意を表します」相手に行ったとしても、あまり効果がないと思われてしまうのでしょう。
また、「遺憾の意」は、ワンパターン化されているところもあって、習慣的に「遺憾の意」が使われていることも、有名無実化している理由なのかもしれませんね。