この間、高校野球で負けてしまった球児が涙を流しながら、「この悔しさを糧にして、もっとがんばります。」と話していたんですね。
その時、「糧」って一体何だろうとかと気になりまして・・・
そこで、ここでは、「糧にする」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「糧にする」の読み方
「糧にする」の読み方は、「かてにする」です。
「糧」については、「食糧」の「りょう」という読み方に慣れ親しんでいる人もいるかもしれませんが、ここでは「かて」と読みます。
「糧にする」の意味
「糧にする」とは、経験や出来事をこれからの人生に役立てたり、活力の源泉にしたりしていくという意味です。
「糧」とは何?
「糧」とは、元々、食べ物や食糧を意味しますが、そこから派生して、精神や生活の活力の源泉という意味が生まれました。
実際、「糧にする」と慣用句として使う場合、「糧」は様々なものを意味する時が多いです。
例えば、スキルや仕事を「生活の糧」と表現する時もあります。
また、知識や経験などを、一般的に自分の成長に役立つにものを糧にする場合もあります。
恩師やメンターの言葉を「生きる糧」にしている人もいますよね。
また、逆境、失敗、失恋、或いは悔しさなど、一見するとネガティブなものを糧にしてしまう人もいます。
「糧」となるものは実に幅広いですが、要は、結果的に自分が成長したり向上したりすることが出来るのであれば良いとも言えるのです。
「糧にする」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「糧にする」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
「糧にする」の例文1
「彼女の半生はどん底だったが、そこでの悔しさを糧にして、ビジネスで大成功を収めた。」
順風満帆のまま、人生で成功する人は、まずいませんし、必ずどこから失敗や挫折を経験するものです。
しかし、そこでくじけないで、逆に糧にすることが出来る人は、大きな成功を収められる可能性がグッと高くなります。
「糧にする」の例文2
彼は、パソコンに対する豊富な知識を生活の糧にすることが出来ないか考えていた。
人は、誰しも生きていくための手段を持つ必要がありますよね。
そういったものを「生活の糧」と表現したりしますが、それが自分の特技や趣味であったりしたら、なおさら良いのではないでしょうか。
「糧にする」の例文3
「入院をしている時は精神的にも大変だったが、友達からの励ましを心の糧にして乗り越えることが出来た。」
人間という存在は、ちょっとしたことで落ち込んだり、くじけてたりしてしまいやすいものです。
しかし、逆に、どんな大変な時でも、誰からの励ましなどで希望を感じることが出来れば、それを心の糧にして、強く生きていくことも出来ます。
さらに、時にはそれが奇跡を起こしたりするものです。
「糧にする」の例文4
「僕は、落ち込んだ時、本を読みながら、明日の糧にすることが出来る言葉を探すようにしている。」
人は、今日一日が辛かったとしても、明日に希望を見つけることが出来れば、生きる力が湧いてくるものです。
そのような明日の糧にするものをしっかり得ることが出来ればいいですよね。
「糧にする」の類語
「糧にする」には以下のような類語があります。
- 血肉とする
- 拠り所にする
- 肥やしにする
- バネにする
- 踏み台にする
- 教訓にする
「糧にする」の「糧」は、状況に応じて、いろいろなものが該当します。
ですから、「糧」が意味することに、応じて、別の表現に言い換えてみると良いでしょう。
まとめ
「糧にする」という言葉は、どんなものでも自分のエネルギーに変えていこうとするポジティブな慣用句です。
人は、特に辛いことがあった時、人は、なんでそんな目に遭わなければならないのか、恨めしく思いがちです。
しかし、そういったものもすべて、糧にすることが出来るような粘り強い人間になりたいものだなって思います。