先日、ネットを観ていたら、心に刻むべき名言集という特集のページがあったんですね。
その時、「心に刻む」の「刻む」という言葉に重みを感じまして。
そこで、今回は、「心に刻む」の意味、例文、類語、そして四字熟語での表現について解説をしていきます。
「心に刻む」の意味
「心に刻む」とは、記憶にしっかり留めること、肝に銘じることを意味します。
「刻む」には、切り込んで跡を付けるという意味があるように、半永久的に残るようなニュアンスがありますね。
ですから、ただ単に覚えておくというレベルではなく、これから、ずっと忘れないという意味で使われます。
「心に刻む」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「心に刻む」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 恩師からの助言を心に刻んでがんばります。
- 今回の失敗は、未来の成功に必要な教訓として、しっかり心に刻まないといけない。
- 戦争が終わった後、人々は、平和の大切さを心に刻んだ。
- あなたから受けた恩は、心に刻み、絶対に忘れません。
- その歴史的瞬間は永遠に人々の心に刻まれることだろう。
- 観客は、スーパースターの最後の雄姿を心に刻んだ。
「心に刻む」の類語
「心に刻む」は以下のような類語に言い換えることが出来ます。
胸に刻む
「胸に刻む」は、「心に刻む」と、同じような意味で使われます。
ニュアンス的にも違いはほとんどないと言えるでしょう。
脳裏に焼き付ける
「脳裏に焼き付ける」とは、忘れないようにしっかり覚えておくことを意味します。
この慣用句も「心に刻む」と同じような意味として使われることが多いですが、「脳裏に焼き付ける」は、風景など、目て見たものを忘れないという意味で使われます。
その一方で、「心に刻む」は、目で見たものだけでなく、言葉を忘れないようにする時にも使うという違いがあります
肝に銘じる
「肝に銘じる」にも、強く心に留め、忘れないようにするという意味があります。
肝(きも)は、肝臓を表し、心臓と共に、人間にとって大切な臓器です。
また、「銘じる」には「書きつける」とか「刻みつける」という意味なので、こちらも「心に刻む」と同じぐらい強いニュアンスがあります。
心に留める
「心に留める」には、いつも意識し、忘れないようにするという意味があります。
「留める」とは、特定の場所に固定するという意味なので、ずっと意識しておくという継続的な意味は含まれます。
ただ、「心に刻む」の方が、より深さを感じさせると言えるでしょう。
心に留めるの意味・例文・類語・敬語表現などを徹底解説!「心に刻む」を四字熟語で表現すると?
「心に刻む」を四字熟語で表す場合は、以下の2つの表現が該当すると言えます。
- 拳拳服膺(けんけんふくよう):心に銘記し、常に忘れないでいること。
- 銘肌鏤骨(めいきるこつ):深く心に刻みつけて忘れないこと。
どちらの四字熟語も、難しい漢字を使っていますし、聞き慣れない表現ではありますので、文章の格式を求められる場で使うと良いでしょう。
まとめ
人間は、忘れる生き物でもあり、良いことも悪いことも、時間の流れと共にどんどん忘れてしまう性質を持っています。
ただ、名言、恩師からの助言、或いは、大切な教訓など、忘れない方が良いものもありますよね。
ですから、そういったものは、意識的に、心に刻んでいければ良いのではと思います。
心を使った慣用句・ことわざの一覧