胸がすくの意味・例文・類義語を解説!胸がすく思いってどんな気持ち?


先日、野球の国際試合を観ていたら、アナウンサーが「胸がすくような逆転ホームランを打ってくれました!」と叫んでいたんですね。

この時、「胸がすく」という意味は何なのかといろいろ考えまして・・・

そこで、ここではこの慣用句の意味、例文、類義語、そして反対語について解説をしていきます。

「胸がすく」の意味

「胸がすく」とは、心の中のつかえがとれること、心が晴れやかになることを意味します。

ここでの「すく」は、漢字では「空く」と書き、からっぽになるという意味です。

お腹がすくの「すく」と同じ意味ですね。

元々、胸につっかかるようなものがあって不快な思いをしていたところで、何かをきかっけにして、そのつかえが取れ、心がすっきりすることを「胸がすく」と表現します。

つまり、「胸がすく」は、元々、なかなかうまくいかなくて、もどかしい気持ちがあったことが前提となって、使う慣用句だと言えます。

また、「胸がすく」は、「胸がすく思い」という形で使う時も多いですよね。

「胸がすく」の例文・使い方

昨日のサッカーの試合は、最後のロスタイムで決勝点を決めることが出来て本当に良かったね。

次郎

太郎

途中までは、なかなか点が入らなくて、もどかしい気持ちが続いたけど、最後は胸がすくような素晴らしいゴールだったね。
  • 汚かった部屋をやっときれいにすることが出来て、胸がすく思いだ。
  • このドラマを観ていると、もどかしく感じることが多かったが、最終話では、胸がすくようなハッピーエンドで終わった。
  • 今まで、なかなか勝てなかった相手に、やっと勝つことが出来て、胸がすく思いを感じた。
  • 彼の毒舌は、表現はキツイが、正論なので、聞いていても胸がすくのだと思う。
  • 他の社員が上司になかなな言えなかったことを同僚がビシッと言ってくれたので、胸がすく思いだ。
  • 電気自動車が人気の理由は、環境に優しいだけでなく、モーターならではの胸がすくような加速感にもある。

「胸がすく」の類語

「胸がすく」には、以下のような類語があります。

  • 気分爽快になる
  • 気持ちが晴れる
  • 清々しい気持ちになる
  • 胸がすっとする
  • 溜飲を下げる
  • 心が晴れる
  • 心が晴れやかになる

胸のつかえが取れて、気持ちがすっきりとした時は、「胸がすく」以外にもいろいろな表現があるものですよね。

「胸がすく」の反対語

「胸がすく」の対義語には以下のような表現があります。

  • 気が滅入る
  • 心が重い
  • 気分が重い
  • 胸がつかえる
  • 胸が締め付けられる
  • 気分がスッキリしない
  • 胸がふさがる

「胸がすく」は、心が良い意味で、空になるという慣用句ですが、その反対語は、胸に何かが引っかかって苦しいという意味の表現が該当しますね。

まとめ

「胸がすく」は、それまで、心につっかえていて、モヤモヤしていたものが取れて、スッキリした時に使う表現です。

普段、一生懸命がんばっていても、なかなか結果が出なかったり、うまくいかなかったりする時ってありますよね。

そういった状況を打破して、本当にスカッとした時は、是非、「胸がすく」という慣用句を使ってみて下さい。