先日、友人がニュースサイトを見ながら、「子供達が犠牲になるニュースを見ると、子供を持つ親の立場としては本当に心が痛むよ。」と話していたんですね。
その時、「心が痛む」と聞いて「胸が痛む」との違いも気になりまして・・・
そこで、今回は、「心が痛む」の意味、例文、そして英語での表現について解説をしていきます。
「心が痛む」の意味
「心が痛む」とは、すまないという気持ちで申し訳なくなることを意味します。
ここでの心は、良心だと言えます。
人は、可哀そうな人、動物、或いは物を見た時、悲しみや切なさで、胸が締め付けられてしまうことがあります。
或いは、嘘をつくなど、自分が何か悪いことをしてしまった時、後ろめたさや罪悪感で良心の呵責を感じる時があります。
そのような時に、「心が痛む」という慣用句を使います。
「心が痛む?」・「心が傷む?」
「いたむ」という表現を聞いた時、「心が傷む」、「心が傷む」のどちらかと気になる方がいらっしゃるかと思います。
「痛む」と「傷む」のそれぞれの漢字の意味をチェックしてみると、
- 痛む:肉体的、または精神的な苦しみや打撃を受けた時に使う
- 傷む:物が傷む時に使う
という違いがあります。
ここでは、精神的な痛みを表現するので「心が痛む」となります。
「胸が痛む」との違いは?
「心が痛む」の類語として、「胸が痛む」という表現があります。
どちらも同じような意味を持ちますし、言い換えて使っても基本的には大丈夫です。
ただ、敢えて違いを言うのであれば、「胸が痛む」の方が「心が痛む」よりも、心のダメージが大きいです。
例えば、誰かが亡くなった時は、「心が痛む」と言うより「胸が痛む」と言った方が、自らの悲しみをより強く表現することが出来ます。
実際、「胸が痛む」は精神的な痛みだけでなく、肉体的な痛みを表現する際にも使う表現なので、その分、痛みの度合いが強いと言えるのです。
「心が痛む」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「心が痛む」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 今まで一生懸命練習をがんばって来たけれども、試合に出れない選手のことを考えると心が痛む。
- テレビでアフリカの貧しい子供達の映像を見ると心が痛む。
- 苦労しながら、必死で働いている親の背中を見ると心が痛む。
- 昨日は、ついつい感情的になってしまって、あんなことを言ってしまい、今は、心が痛んでいる。
- 彼女は、生まれたばかりの子供を養子に出すという心が痛む決断をした。
- まだ、十分食べられる商品を廃棄してしまうのは心が痛む。
- 大抵の人は、嘘をつくと、多かれ少なかれ、心が痛むものだ。
- 浮気をしている人は、心が痛まないのだろうか?
- 会社に行きたくなかったので、仮病で休んだが、その後、心が痛んで、かえって苦しかった。
- 両親がケンカをすると子供の心が痛むから、せめて子供がいないところですべきだ。
「心が痛む」は英語で何と言う?
「心が傷む」は英語でも、「痛い」という表現を使うか気になる方もいらっしゃるかと思います。
英語で表現する場合は、
- My heart hurts.
- My heart aches.
- I have a heartache.
というように痛みを伴った、表現を使います。
やはり、「心が痛む」というのは、世界共通の感覚だと言える訳ですね。
心を使った慣用句・ことわざの一覧