常軌を逸したの意味・例文・類語!常識を逸するのは悪いこと?


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

先日、テレビで天才と言われる人達が、どのような人生を送ったのかが放送されていたのですが、そういった人達は凄まじい努力をしていることが分かり、ちょっとびっくりしました。

すると、あるコメンテーターは「この人達は、常軌を逸した努力をしてきた」という表現をしたんですね。

その時「常軌を逸した」は悪い意味だけじゃなくて、良い意味でも使うんだなあと思いまして・・・

そこで、今回は、「常軌を逸した」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。

「常軌を逸した」の読み方・意味

「常軌を逸した」の読み方は「じょうきをいっした」で、常識を外れたという意味です。

ちなみに「常軌を逸する」とは「常識を外れたことをする」という意味になります。

また、「常軌(じょうき)」とは、常に行うべき道や普通のやり方を意味した言葉です。

常軌を逸する=悪いことではない

常軌を逸することは、悪い意味で使われる場合もありますが、良い意味で使われる時も数多くあります。

なぜなら、常識=正しいことだとは限らないからです。

特に、天才と呼ばれるような人は、常識では考えられない言動を取ることが多いですよね。

「常軌を逸した」の例文

最近、いくつかの会社が宇宙旅行を企画しているんだけど、料金は安いところで1,000万円ぐらいで高いところだと22億円だってさ。太郎さんは行く?

次郎

太郎

ちょっと、常軌を逸した料金だからなあ。もうちょっと安くなったら検討してみるよ。

という感じで「常軌を逸した」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 常軌を逸した暑さなので、今日は、外出を控えることにした。
  • 彼の常軌を逸した言動の裏には、実は、ち密に計算された戦略があった。
  • こんなに美味しいのに一枚150円という常軌を逸した安さなので、まとめ買いをする人が続出した。
  • その野球の試合は両チームが20点以上を挙げるという常軌を逸した試合展開となった。
  • 彼女は、お酒を飲むと常軌を逸した行動に出る場合があるから、絶対、飲ませない方が良い。
  • そのバスケットボール選手は常軌を逸した身体能力で得点を重ね続けた。
  • 常軌を逸した発言を繰り返す政治家に国民は翻弄され続けた。

「常軌を逸した」の類語

「常軌を逸した」には以下のような類語があります。

  • 型破りな
  • 規格外れの
  • 突拍子もない
  • 常識外れの
  • ハチャメチャな
  • 非常識な
  • 正常ではない
  • 尋常でない

「常軌を逸した」の類語には、ネガティブなものもありますが、ここでは敢えて良い意味でも悪い意味でも取れる類語を並べてみました。

まとめ

「常軌を逸した」とは、常識を外れたという意味ですが、実際、常軌に従った行動を取れば、人から批判されることは少なくなるでしょうし、安定した生き方が出来るかもしれません。

しかし、何か大きなことをやろうと思えば、常軌を逸した行動が時には必要な時もあるかと思います。

そこら辺の判断は難しいところがあるかもしれませんが、良い意味で、常識にとらわれず正しい行動が出来ればいいですよね