こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
私の友達が、大好きな芸能人のツイッターにコメントをしたら返事をもらえたそうなんです。
すると、友達は、「見てもらえるだけでも嬉しいのに返事までくれるなんて願ったり叶ったりだ。」と狂喜乱舞していました。
その時、「願ったり叶ったり」という言葉の文法が気になりまして・・・
そこで今回は、「願ったり叶ったり」の意味、例文、類語、そして反対語について解説をしていきます。
「願ったり叶ったり」の意味
「願ったり叶ったり」とは、希望していたことが叶い、すべてが願っていた通りになるという意味です。
ここで、「たり」が2つ出てきますが、どちらも、完了を意味する助動詞です。
ですから、文法的に説明すると、「願うことが完了したら、叶うことが完了した」という意味になります。
「上がったり下がったり」や「踏んだり蹴ったり」みたいに動詞や状態を並列して並べる意味での「たり」ではないので、ご注意ください。
願っていたとおり、場合によっては、それ以上うまくいった時に使う言葉ですから、この言葉を使うと本当にうれしい気持ちが伝わりますよね。
「願ったり叶ったり」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「願ったり叶ったり」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- ずっと片想いだった彼女とこうやって結婚出来るなんて、願ったり叶ったりだ。
- この靴は、おしゃれに見えるだけでなく、背も高く見えるから、願ったり叶ったりだ。
- 給料が高く、残業もないという願ったり叶ったりの会社に転職することが出来て本当に良かった。
「願ったり叶ったり」の類語
「願ったり叶ったり」には、以下のような類語があります。
- 理想通りの
- 好都合の
- 申し分ない
- 理想的な
- 渡りに船
「渡りに船」との違いは?
「願ったり叶ったり」の類語の一つとして、「渡りに船」があります。
「渡りに船」とは、困っている時や何かが必要な時に、助けになる人や環境に恵まれることを意味します。
「願ったり叶ったり」も「渡りに船」も願い事が叶うという点では共通した意味があります。
その一方で、「願ったり叶ったり」は、自分が願っていたことがそのまま実現するという喜びの程度を強調するのに対して、「渡りに船」は、願っていたことが起こるタイミングの良さを強調しているという点で違いがあります。
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「願ったり叶ったり」の反対語
「願ったり叶ったり」の対義語として「願ったり叶わなかったり」といったりする人もいますが、一般的な表現ではないので、それほど多く使われている訳ではなりません。
「願ったり叶ったり」の反対語は、願いが叶わないことですから、「叶わない」とか「実現しない」という表現が該当します。
まとめ
「願ったり叶ったり」は、願っていたことがその通り実現することを意味します。
なかなか、そういった機会は人生の中でも数多くある訳ではありませんが、運良くそういったシーンに巡り会えた時は、是非、使ってみて下さいね!