先日、ある音楽番組で「歴代のロックバンドの中で史上最高のフロントマンは誰か?」という特集をしていました。
その時、「フロントマンとは何か?」とその意味がいろいろ気になりまして・・・
そこで、今回は、「フロントマン」の意味、英語での意味、使い方、そして類語について解説をしていきます。
「フロントマン」の意味
「フロントマン」とは、音楽バンドのリーダーや、組織で看板となるような人物を意味します。
「フロント」には「前」、「マン」には「男性」という意味があるので、一般的には「前に立って一番目立つ男性」という概念で使われます。
ただ、女性に対してフロントマンと呼ぶ時もあります。
「フロントマン」は、いわゆる、そのグループの「顔」となるような人物で、その人のイメージによって、グループ全体のイメージが決まると言っても過言ではありません。
それだけ、フロントマンは重要な立場だと言えるのです。
「フロントマン」の英語
「フロントマン」と聞いて和製英語ではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、元々は、“frontman”という同じ呼び方の英語から来ています。
カタカナの「フロントマン」も英語の“frontman”も意味は同じです。
ちなみに、「フロントマン」は男性を表すということで、女性に対しては「フロントウーマン」だと表現する人もいます。
しかし、英語で“frontwoman”という単語はありません。
ですから「フロントウーマン」の方は、和製英語ということになりますね。
「フロントマン」の使い方
「フロントマン」は、以下のようなシーンで使われます。
バンドでのフロントマン
「フロントマン」という言葉を一番よく耳にするのは、バンドなどの音楽グループではないでしょうか?
基本的には、ボーカリストを指しますし、ボーカルとか、リードボーカルと呼ばれる時もあります。
バンドにおけるフロントマンは歌の実力はもちろんこと、カリスマ性も必要となってきますよね。
実際、ある程度のファンでなければ、音楽グループの名前を聞いても、フロントマンの顔しか思い浮かばないことも多いかと思います。
ホテルでのフロントマン
ホテルの「フロントマン」は、フロントで働く男性を意味します。
ホテルに宿泊する客が、最初に会って、会話をするのは、フロントマンですので、客のホテルに対するイメージを左右する立場の人だとも言えます。
ただ、ホテル業界の人の話では、フロントマンの仕事内容は、立っている時間が長く、夜勤も多い割に給与も低いため、離職率が高いとのこと・・・
フロントマンは、一見、目立つ立場にあるので、華やか雰囲気に見えますが、意外と大変なものなんですね。
マンション管理会社のフロントマン
マンション管理会社でも「フロントマン」という単語が使われています。
そこでのフロントマンとは、管理会社と居住者の間に入って、総会などの資料作成やスケジュール管理、管理規約などのルール作成など、マンション管理に必要な運営業務をサポートしてくれる立場の人のことです。
つまり、マンションを円滑に運営していく上で、重要な役割を担うのがフロントマンなのです。
フロントマンの類語
フロントマンの類義語は、その時の使われ方によっても異なります。
一般的には、「顔」と言い換えることが出来ます。
音楽グループのフロントマンの類語としては、メインボーカル、リードボーカルなどの類語があります。
また、ホテル業界だと、フロントマンだと男性のイメージがあるので、フロントスタッフと呼んだりもしています。