私たちの生活の中でアドバンスという言葉を聞く機会は、ものすごく多いのではないでしょうか?
不動産会社、中古車販売店、弁護士事務所、保険代理店、スポーツクラブ、ゲームの名前、映画のタイトル、試験の名前などなど・・・
そこまで使われるアドバンスって一体どんな意味があるのでしょうか?
ここでは、アドバンスの語源や使い方も含めて解説をしていきます。
アドバンスの意味
アドバンスは英語で、“advance” と書きますが、
名詞で使う場合は、
- 前進、進出、進歩
- 前払い(金)
という意味になります。
そして、動詞として使う場合は、~を前に進める、(案などを)提案する、(成長や進歩を)促進する、(人)を昇進させる、(お金を)前払いする、などの意味になります。
日本で、アドバンスというカタカナ語が使われる理由は、前進や進歩など、非常にポジティブな意味が含まれているからです。
アドバンスの語源
アドバンスは、古期フランス語の“avancer” が語源となって出来た言葉です。
元々の単語の概念は「時間的に前から後ろへ進むこと」です。
そこから、前に進むという意味や、前払いをするという意味が生まれました。
アドバンスの使い方
ビジネスでのアドバンス
ビジネスの世界では、「ベーシックコース」や「ビギナーコース」と対極的な形で「アドバンスコース」という使われ方をすることが多いです。
「ベーシックコース」や「ビギナーコース」では、基本的な考え方や初心者向けの内容であるのに対して、「アドバンスコース」は、より進歩した応用編という形で、実際の仕事で使えるような上級者向けの内容となっています。
医療でのアドバンス
医療の世界では、「アドバンス・ケア・プラニング」という表現を聞いた方がいらっしゃるかもしれません。
人は、老いていくに従って、意志決定能力が低下するリスクが高くなります。
そして本人が危篤状態になった時、延命治療をするかどうか、本人の確認が取れずに、家族が難しい判断を迫られる時もあります。
ですから、そのような時にどういった対処をして欲しいのか、本人が、家族や医療者を交えて作成する書類を「アドバンス・ケア・プラニング」と呼ぶのです。
ゲームボーイアドバンスの由来
ゲームボーイアドバンスは、任天堂が開発・発売した携帯型のゲーム機です。
任天堂の携帯型2Dゲーム機は、元々、ゲームボーイやゲームボーイカラーがありましたが、そこから、より進歩したゲーム機という意味で、「ゲームボーイアドバンス」という名前が使われています。
実際、ゲームボーイアドバンスは、任天堂の携帯2Dゲーム機としては、最終形態のような形になっています。
「アドバンス」の対義語
「アドバンス」の対義語とては、
- retreat:後退、退却、撤退、退陣という意味
- withdrawal:撤退、離脱、撤回という意味
などがあります。
当然、アドバンスに比べて、ネガティブな表現なので、何かの名称で使われることはあり得ませんよね。
まとめ
アドバンスは、前進や進歩という意味で、様々な名称で使われています。
アドバンスと名前を付けるからには、普通のものに比べて、より進歩した形のものであることを自称している訳ですから、自信の表れなのかもしれません。
また、チャレンジ精神のある方は、是非、アドバンスコースにどんどんトライされてみてはいかがでしょうか?