コベナント(コヴェナント)の意味を解説!一体どんな契約なのか?


映画を観ていると、時々、タイトルの中に「コベナント」とか「コヴェナント」という単語を見かけたりします。

英語で書くと、“Covenant”なのですが、カタカナにしても、イマイチ分からないですよね。

そこで、今回は、コベナント(コヴェナント)の意味を分かりやすく解説していきます。

コベナント(コヴェナント)の意味

コベナント、またはコヴェナントは、英語では、“Covenant”ですが、元々は、約束、契約、盟約、合意、協定という意味です。

ただ、普通の約束ではなく、拘束力を持つため、捺印証書や契約書の条項や特約も、“Covenant”と呼びます。

また、“Covenant”は、聖書の中でも、神とイスラエルとの契約という意味で使われています。

聖書によると、人類の歴史は、神との契約(約束)で始まり、その契約を成就することが大切だと説かれています。

例えば、旧約聖書の中で、神から与えられた十戒(10の戒め)が刻まれた箱のことを契約の箱(Ark of Covenant)と言います。

実際、旧約聖書の中で、人類は、そのコベナント(契約)を守ることが出来なければ、刑罰を受けることになるという重たい意味が込められています。

そして、新約聖書では、契約を破ってしまった人間も、キリストによって救済されることが可能となるため、そこから救いの概念が生まれます。

このようにコベナントは聖書の中で重要な意味を持つ言葉なのです。

また、“Covenant”は、「契約する」とか「約束する」とか、動詞としての意味もあります。

“covenant”と“contract”の違い

コベナント(covenant)と似た表現で、コントラクト(contract)があります。

どちらもでビジネスでは、「契約」と訳せるので違いが気になる方もいらっしゃるかと思います。

一見、似たような言葉ですが、違いは、はっきりしています。

  • コベナント(covenant):一方が守ることが出来なくても契約は有効のまま
  • コントラクト(contract):一方が守ることが出来なければ契約は破棄される

コベナントの方は、より強いイメージがありますよね。

“covenant”と“promise”の違い

コベナント(covenant)には、「約束」という意味がありますが、約束というとプロミス(promise)という言葉を思い浮かべる方も多いかと思います。

これからの二つの言葉に関しては以下のような違いがあります。

  • コベナント(covenant):双方の同意によって約束し合うもの
  • プロミス(promise):一方が他者に対して能動的に行うことも多い

コベナント(コヴェナント)の使われ方

“Covenant”をカタカナで表記する場合は、“ve”の表記の違いによって、「コベナント」と書くケースと、「コヴェナント」と書くケースに分かれますが、意味は同じです。

映画のタイトルにもコベナントやコヴェナントが使われることがありますが、単なる契約というよりは、神との約束というより宗教的な意味合いが強くなります

そういった観点から映画を観てみても面白いと思いますよ。