映画やアニメソングの中で「アポストル」という単語を聞いた人はいませんか?
実は、この言葉は、キリスト教と深い関係があるんですよね。
ここでは、「アポストル」の意味について、言葉の背景も含めて、お伝えしていきます。
「アポストル」の意味
「アポストル」は、英語では、“apostle” と書きます。
「アポストル」には、以下のような意味があります。
- キリスト教の12使徒の一人
- ある地方の最初のキリスト教の伝道者
- 主義、信仰、政策などの主導者
元々は、キリスト教の12使徒の一人を意味する言葉として使われ始め、そこから派生して、何かを始める伝道者や主導者を指すようになりました。
「アポストル」とは具体的にどんな人達なの?
“apostle”は単数形で、複数形だと“apostles”となります。
そして、“the Apostles”は、キリスト教の12使徒を意味します。
12使徒とは、キリスト教の教祖であるイエス・キリストが最初に選んだ12人の弟子です。
その12人とは、ベトロ、アンデレ、大ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、小ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、イスカリオテのユダ、マティアです。
この中で、ペトロは第一弟子として有名ですし、イスカリオテのユダは、最後にイエス・キリストを裏切った人物として知られています。
また、イスカリオテのユダ以外の弟子たちも、イエス・キリストが十字架に架けられた時は、逃げてしまいましたが、その後、復活したイエスによって、再び、呼び集められます。
そこで、改心した12弟子は、命がけで布教活動を行い、そのほとんどの弟子たちが殉教してしまいますが、そこから世界的な宗教であるキリスト教が本格的に始まっていったのですね。
そこから、「アポストル」には、ある地域での最初のキリスト教伝道者や、主義、信仰、政策などの主唱者を指す意味としても使われるようになったのです。
「アポストル」はどういった時に使う?
「アポストル」は、元々は、キリスト教を始めた人達です。
ですから、「アポストル」は、何もないところから、新しく何かを伝えていくという意味を込めたい時に使ったりします。
時には、カルト宗教をテーマにしたホラー映画のタイトルで使われてしまったこともありますが・・・
元々は、偉大な人を表す言葉だということだけは覚えておいて下さいね。