先日、ドラマを見ていたら教師の人が「受験勉強をしている時は、恋愛にうつつをぬかしてはいけない」と話していたんですね。
その時、「うつつをぬかす」の「うつつ」って何だろうと思いまして・・・
そこで、今回は「うつつをぬかす」の意味、語源、例文、類語について解説をしていきます。
「うつつをぬかす」の意味
「うつつをぬかす」は、何かに対して必要以上に熱中したり、没頭したりして我を忘れてしまうという意味です。
つまり、良くも悪くも熱中し過ぎるということです。
ただ、どちらかと言えば、そこまで重要でないことに没頭し過ぎて、本来やるべきことが出来ていないと指摘する際に使う時の方が多いです。
「うつつをぬかす」の語源
「うつつをぬかす」の「うつつ」は漢字で書くと「現」となります。
「現」には、「現実」という意味があり、よく「夢がうつつか」などの形で使ったりしますよね。
また、「うつつ」には、「正気なさま」という意味もあります。
つまり、正気を抜けて、意識がはっきりしない状態であることから、ある物事に心を奪われている状態をたとえるようになった訳です。
「うつつをぬかす」の例文
次郎
太郎
という感じで「うつつをぬかす」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- ギャンブルにうつつを抜かす夫に、妻は愛想を尽かしてしまった。
- ルックスやファッションばかりにうつつを抜かしているだけでは、女性にモテないよ。
- マスコミは芸能人のスキャンダルばかりにうつつを抜かしている。
- 息子は女にうつつを抜かして、全然勉強しないので、親は途方に暮れた。
- スマホゲームにうつつを抜かしている内に、成績と視力がどんどん悪くなった。
「うつつをぬかす」の類語
「うつつをぬかす」には以下のような類語があります。
- 夢中になる
- 骨抜きになる
- 熱中する
- 病みつきになる
- 心を奪われる
まとめ
「うつつをぬかす」は何かに過度に熱中して、心を奪われることも意味しますが、趣味、異性、仕事などなど、人は様々なことに「うつつをぬかす」時がありますよね。
もちろん、何かに夢中になること自体は悪くはありませんが、何事も度が過ぎると、いろいろと支障が出て来るものです。
そういった意味で、ほどほどにするのが良いのかもしれません。