先日、テレビで「大物タレントが機嫌が悪い時は、腫れ物に触るように接していた」という話を聞いたんです。
その時、「腫れ物に触るよう」という慣用句が気になりまして・・・
ということで、今回は、「腫れ物に触るよう」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「腫れ物に触るよう」の意味
「腫れ物に触るよう」とは、機嫌を損ねないように恐る恐る接するさまを意味します。
「腫れ物」は、炎症などで皮膚の中にうみが溜まった状態ですが、ちょっと触っただけでも、痛いものです。
ですから、症状が悪化しないよう、恐る恐る触るような感じになりますが、「腫れ物に触るよう」とは、その状態をたとえて表現した慣用句です。
実際、失恋したばかりの人、すぐ怒る人、落ち込んでいる人、見るからに怖そうな人、いじけやすい人、感情の起伏が激しい人などは、なかなか接しづらいものですよね。
そういった人に遠慮しながら、接するような時によく使います。
「腫れ物に触るよう」の例文
次郎
太郎
という感じで「腫れ物に触るよう」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 自分は、怖く見えるせいか、周りの人は、腫れ物に触るように接してくるので、困っている。
- 彼女の機嫌が悪いので、彼氏は腫れ物に触るような扱いをするしかなかった。
- 障害があるからといって、腫れ物に触るように接して欲しくない。
- 高価な陶器を腫れ物に触るように移動させた。
- 最近の若い子達は、気分を損ねたら、すぐ会社を辞めやすいからといって、腫れ物に触るように接していては仕事にならない。
- 親は、受験を間近に控えてピリピリしている息子に対して、腫れ物に触るように接した。
「腫れ物に触るよう」の類語
「腫れ物に触るよう」の類語には、
- 恐る恐る
- ビクビクしながら
- オドオドしながら
などの表現があります。
「腫れ物に触るよう」は、たとえの表現ですが、実際の気持ちや雰囲気としては上記の表現が該当するので、そのまま言い換えることも可能です。
「腫れ物に触らないように」なった場合は?
「腫れ物に触るよう」という慣用句は、いろいろと事情があって、接しざるをえない時に使う表現ですが、気持ち的には、腫れ物には触りたくないですよね。
そうった時は、「触らぬ神に祟りなし」とか、「君子危うきに近寄らず」ということわざが該当します。
触らぬ神に祟りなしの意味・例文!職場の人間関係でどう生かす?まとめ
「腫れ物に触るよう」とは、相手の機嫌を損ねないよう恐る恐る接する様子を意味しますが、そのように接すると、お互いに疲れてしまいますよね。
ですから、職場などで、そのような関係に陥ってしまった場合は、少しでも自然な関係を築いていけることを願っております。