口幅ったいの意味・例文・類語・英語での表現を解説!


先日、あるテレビ番組で出演者が、「口幅ったい言い方になりますが、やっぱり今の政治家にはしっかりがんばってもらわなければ困りますよね。」とコメントしていたんだですね。

その時、「口幅ったい」って、あまり聞きなれない表現だなと思いまして・・・

そこで、今回は「口幅ったい」の意味、例文、類語、そして英語での表現について解説をしていきます。

「口幅ったい」の意味

「口幅ったい」とは、身の程しらずの偉そうな口の利き方であるという意味です。

読み方は「くちはばったい」です。

この慣用句は、相手の言い方を指摘する時には、まず使いません。

自分が何かを言う時に「これから少し生意気なことを言うかもしれないけれど、大目に見てね。」という気持ちを込めて、前置きするような形でよく使います。

つまり、へりくだって言う時の枕詞みたいなものです。

そのように言っておけば、相手の気持ちを害するリスクを避けることが出来ますからね。

ちなみに、「幅ったい」と聞くと方言っぽく聞こえますが、この言葉は、「幅が広い」という意味があります。

「口幅ったい」の語源に関しては定かではありませんが、「口の幅が広い」ということで、「大口を叩く」と似たような語源なのかもしれませんね。

「口幅ったい」の例文・使い方

昨日のサッカーの試合は、全然ダメだったね。もう少しやってくれると期待していたんだけどなあ。

次郎

太郎

素人の僕が言うのも、口幅ったいけど、チームとして一つになり切れていなかったのが最大の敗因じゃないかな。

という感じで「口幅ったい」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 平社員の私が言うのは、口幅ったいですが、今の社長のやり方だと、みんなすぐに会社を辞めていくと思います。
  • 口幅ったいことをいうようだが、若い頃、私は女性から非常に人気があった。
  • 若造のくせに口幅ったいことを言ってしまって、すみませんでした。
  • 口幅ったい言い方になりますが、朝、自分で起きられない人は、自己管理が出来ていないと言わざるを得ません。

「口幅ったい」の類語

おこがましい

「おこがましい」とは、身の程しらずだ、差しでがましいという意味です。

「口幅ったい」と同じような意味で使えますし、「おこがましい」の方が、ビジネスシーンなどでよく耳にしますよね。

「僭越」

「僭越(せんえつ)」とは、自分の身分や地位を越えて、出来過ぎたことをするという意味です。

会話で使う時は「僭越ながら」という形で使うことが多いです。

「口幅ったい」を英語で言うと?

「口幅ったい」を英語で言うと、

  • impudent(生意気な、厚かましい、ずうずうしい)
  • boastful(自画自賛の、自慢したがる)
  • conceited(うぬぼれの強い、思いあがった)

などと訳すことが出来ます。

まとめ

「口幅ったい」とは、生意気な物言いになる、身の程知らずな言い方になるという意味がありますが、基本的には、自分の立場を謙遜していう時によく使います。

実際、どちらかと言えば、「おこがましい言い方になりますが」とか「僭越ながら」などの類語を使う方が多いかと思います。

ただ、言葉の“幅”を広がるという点で、「口幅ったい」という表現も覚えておくと、いざという時に便利ですよ。