こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
この間、友達と「この問題が解けたらあなたもメンサの会員に!」というIQテストにチャレンジしてみたのですが、全然分かりませんでした(笑)
その時、友人が「難しすぎて、まったく歯が立たないよ」と嘆いていたのですが、その言葉が、気になってしまいました。
そこで、今回は「歯が立たない」の意味、例文、類語などについて解説をしていきます。
「歯が立たない」の意味
「歯が立たない」には、文字通りの意味と、ことわざの意味としての2パターンがあります。
- 硬くて噛むことが出来ない
- 相手が自分の技量をはるかに超えていて自分の力ではどうしても対応できない
元々は、硬くて噛むことが出来ないという文字通りの意味でしたが、それが由来となって、自分の力では手に負えないということわざの意味が生まれた訳ですね。
また、「歯が立たない」ではなく「刃が立たない」ではないかと思う方もいらっしゃいますが、「刃が立たない」は誤用です。
「歯が立たない」の例文
次郎
太郎
という感じで「歯が立たない」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- いくら中学生の中では、ナンバーワンの実力を持っていたとしても、大人との試合ではまったく歯が立たなかった。
- そのフランスパンは固いと予想はしていたが、まさか歯が立たないほどだとは予想もしていなかった。
- まともに戦ったら歯が立たないことが分かっていたので、奇襲を仕掛けることにした。
- 相手の国の軍事力は、何十倍もの規模があったので、戦争ををしても歯が立たないことは目に見えていた。
- 早稲田大学を受験しようと思っていたが、過去問を解こうとしても、まったく歯が立たないことが分かったので断念でした。
「歯が立たない」の類語
「歯が立たない」の類語には以下のような表現があります。
「手も足も出ない」
「手も足も出ない」は、「施す手段がまったくない」、「力が及ばずどうしようもない」という意味です。
手も足も出ないというたとえは、より強く何も出来ない感が伝わって来ますね。
手も足も出ないの意味・例文・類語を解説!「足元にも及ばない」
「足元にも及ばない」とは力の差がありすぎて、かなわないという意味です。
相手の足元にも及ばないと強調することによって、力の差の大きさをより強く表わすことわざです。
「太刀打ちできない」
「太刀打ちできない」も実力差があるので、競争して張り合うことが出来ないという意味です。
「太刀打ち」とは、太刀で打ち合って戦うことから、まともに張り合って競争するという意味なので、「太刀打ちできない」とは、まともな戦いが出来ないほど実力差があることを意味します。
まとめ
「歯が立たない」は文字通り「硬くて噛めない」という意味で使う時もありますが、「自分の力ではどうしようもできない」という意味で、ことわざとして使う時の方が多い言葉です。
実際、歯が立たないほど固いものを無理に噛もうとすると、歯が欠けてしまいますよね。
同様に、歯が立たないほど強い相手に無理に立ち向かおうとすると、ケガをしたり、精神的なダメージを受けやすくなったりしてしまいます。
ですから、そういった時は、少し期間を置いたり、別の作戦を考えたりするなど、切り口を変えて再チャレンジしていくことをお勧めいたします。