この間、期末試験を受けて来た次男に「どうだった?」と感想を聞いたら、「手も足も出なかった」とポソっと話していたんですね。
その時、「手も足も出ない」って、どんな状態なんだろうと、思わず想像してしまったのですが・・・
そこで、今回は、「手も足も出ない」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「手も足も出ない」の意味
「手も足も出ない」とは、力が足りなくて、施す手段がまったくなく、どうしようもないという意味です。
この慣用句は、体が萎縮してしまって、動きが取れないことが由来となって出来た表現です。
「手も足も出ない」は、「手が出ない」と同じ意味ですが、「手も足も出ない」ということによって、無力感をより強調した表現だと言えます。
(ただし、「足が出ない」という慣用句はなく、「足が出る」だと支出が収入を上回って赤字になるという別の意味になります。)
「手も足も出ない」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「手も足も出ない」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 小学生が高校入試の数学の問題を解こうとしたがやはり手も足も出なかった。
- 日本人チャンピオンが世界戦に挑戦したが手も足も出ないほどレベルが高く完敗してしまった。
- 火事を消化しようとしたが、燃え盛る炎を前に、手も足も出なかった。
- ピッチャーの切れのある速球に相手打線は手も足も出ず、試合で零敗を喫した。
- 何とか家計を立て直したいが、経済的に苦しい状況に手も足も出ない。
「手も足も出ない」を英語で言うと?
「手も足も出ない」を英語で言う場合、以下のような表現が該当します。
- can’t do anything(何もできない)
- can do nothing(何もできない)
- helpless(何の助けにもならない)
例えば、“I can do nothing about it.(そのことに対して手も足も出ない)”という感じで表現します。
「手も足も出ない」の類語
「手も足も出ない」には以下のような類語があります。
「ぐうの音も出ない」との違いは?
「ぐうの音も出ない」とは、まったく反論や弁解が出来ないことを意味します。
「ぐう」とは、息が詰まった時に出す音ですが、そういった音すらも出せないというたとえです。
どちらもまったく歯が立たないという点では共通していますが、「手も足も出ない」は、スポーツなど体を動かすシーンで使われることが多いのに対して、「ぐうの音が出ない」は、言葉に対して使うシーンが多いという違いがあります。
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まとめ
「手も足も出ない」は、自分の力を遥かに超えていて、何もすることが出来ないという意味ですが、体を使った慣用句なので、スポーツのシーンで使われることが多いですよね。
ただ、問題が解けない時など、他にも様々なシーンでも使うことが出来ますので、本当にどうしようも出来ない時は、使ってみて下さい。