こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、高校野球の試合を観ていたら、優勝候補のチームが負けてしまったんですね。
その時にアナウンサーが「優勝候補の一角でしたが、惜しくも敗れ、涙を飲む結果に。」と言っていましたが、その時、「あれっ!?」と思いました。
だって、負けたチームの選手達は、わんわん泣いていましたから。
「涙を飲む」って泣くのを我慢する時に使う言葉じゃなかったのかなあと思っていたのですが・・・
ここでは、「涙を飲む」の意味や例文などについて解説をしていきます。
「涙を飲む」の意味
「涙を飲む」とは、悔しいこと、辛いこと、或いは、無念なことがあっても、グッと堪えて我慢するという意味です。
結局、泣くの?泣かないの?
「涙を飲む」と聞くと、「この言葉は、泣きたい気持ちを我慢する時に使うものだから、泣いている時には、使っちゃいけないんじゃないのかな?」と思うかもしれません。
ただ、「涙を飲む」は、涙が出るのを堪えて我慢している時、涙を流している時、どちらのケースでも使います。
ここでの涙は、涙そのものというよりも無念な気持ちを象徴しており、涙は出ていようが出ていまいが、関係ないのです。
「涙を飲む」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「涙を飲む」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- もう少しで、エベレストに登頂できる予定だったが、悪天候が一向に回復せず、涙を飲んで下山することにした。
- 本当は、医者になりたかったが、家庭の経済状況が悪く、涙を飲んで諦めるしかなかった。
- 昨年のリベンジを果たそうと臨んだけれども、初戦敗退という形で涙を飲む結果になってしまった。
- 彼女からデートの誘いがあったけれども、その日は仕事の都合で行くことが出来ず、涙を飲むしかなかった。
- 結婚式の招待状をもらったが、諸事情で参加はどうしても難しかったので、涙を呑んで欠席することにした。
- 彼は日本代表当確だと言われていたが、まさかの落選となり、涙を飲んだ。
涙を使った慣用句
涙を使った慣用句には、他にも以下のような表現があります。
- 涙にくれる(涙のために目が見えないほどになるほど、ひどく泣き悲しむこと。)
- 涙を催す(涙が出そうになる、または出ること。)
- 涙を誘う(同情や感動で涙を流せること。)
- 涙片手に(泣く泣く。涙ながらに。)
- 涙に咽ぶ(涙でのどがつまるぐらい泣くこと)
- 涙に沈む(ひどく泣くこと。泣き伏すこと。)
まとめ
「涙を飲む」という言葉は、泣く泣かないに関わらず、無念な気持ちをグッと堪える時に使います。
涙を飲む状況は、その時は、本当に辛いものですよね。
ただ、その時の悔しさを忘れず、明日につなげることが出来れば、次の大きな成功のチャンスをつかむきっかけになるかもしれません。
涙を飲んだその後は、本当に大切なので、がんばりましょう!