先日、息子が、「明日は試験だから気が滅入るなあ。」と話していたんですね。
その時、「気が滅入る」という表現が気になりまして。
そこで、今回は、「気が滅入る」の意味、例文、そして類語についてお伝えしていきます。
「気が滅入る」の意味
「気が滅入る」とは、陰気で憂鬱な気分になることを意味します。
人は、嫌なことがあったり、何か失敗をしてしまったり、或いは、周りの環境がどんよりしたりしていると、ついつい元気がなくなってしまいがちです。
そんな時は、顔からは笑顔が消え、疲れた表情になったり、声にも張りがなくなったりするものですよね。
そのような状態のことを「気が滅入る」と言います。
「気が滅入る」と「気が参る」の違い
「気が滅入る」と聞くと「気が参る」という表現を思い浮かべる方がいらっしゃいます。
「参る」という表現は、降参して負けるという意味が含まれます。
ですから、「気が参る」方が、精神的な状態としては、もっと深刻であるのかもしれません。
ただ、それ以前に、「気が参る」という表現自体は、一般的でありませんし、辞書にも載っていません。
ですから、普段、使う時は「気が滅入る」と表現するか、「参る」を使いたいのであれば、「精神的に参る」と言い変えたりすると良いでしょう。
「気が滅入る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「気が滅入る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 気が滅入る時こそ、敢えて声を出して笑うようにしている。
- テレビからは気が滅入るニュースばかり流れてくるので、最近は、極力、見ないようにしている。
- 在宅の仕事で誰とも会話をしないと気が滅入るものだ。
- ずっと家にいると気が滅入るから、たまには気分転換をするために、外へ散歩に出かけると良い。
- 悩んでも答えが見つからず、気が滅入ってしまったので、友達に相談してみることにした。
- 仕事がきつくて気が滅入ることが多かったので、転職することにした。
- 子供が言うことを聞いてくれなくて気が滅入る。
- 曇りの日が続くと気が滅入るから、早く晴れて欲しい。
「気が滅入る」の類語
「気が滅入る」には以下のような類義語があります。
- やる気が失せる
- 気が沈む
- 気が抜ける
- 落ち込む
- 気持ちの張りを失う
ただ、あまりこういったネガティブな表現ばかりを聞いていると、さらに気が滅入ってしまうかもしれないので、ご注意下さい。
「気が滅入る」の対義語
せっかくなので、「気が滅入る」の対義語をお伝えしておきます。
- 気持ちが高揚する
- 心が躍る
- ワクワクする
- うきうきする
- 気持ちが弾む
- 胸が弾む
- 胸がときめく
- 胸が高鳴る
まとめ
気が滅入る状態になると、元気が出なくなりますし、何もしたくない気持ちになってしまいがちですよね。
ただ、そういった時こそ、行動や環境を変えてみることがすごく大切です。
- 暗い顔になっているのであれば、わざと笑顔を作ってみる
- 「疲れた」とか「辛い」とかネガティブな表現の代わりに「楽しい」、「幸せだ」、「何とかな」というポジティブな表現を敢えて使ってみる
- 外に出て散歩をしたり、運動をしたりしてみる
- 友達に連絡して、お話をしてみる
などなど・・・
人の気持ちは、ちょっとした心がけで劇的に変化することがよくあるものです。
そういった自分の気持ちをコントールするスキルを身に付けていければいいですよね!