「食ってかかる」の意味
「食ってかかる」とは、食いつくほどに激しい態度や口調で相手に立ち向かうことを意味します。
動物や魚が食いつく時、本能をむき出しにして、すごい迫力で向かってきたりしますが、その時の様子を例えて表現した慣用句です。
特に、先生、上司、スポーツの審判、或いは異性など、普段は丁寧に接しなければならない相手に対して、激しく向かっていく時によく使われます。
「食ってかかる」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「食ってかかる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 判定に納得が出来ず、審判に食ってかかったため、退場処分を受けた。
- あなたの食ってかかるような言い方は、相手を不快にするので、改めた方が良い。
- 何かにつけて男性に食ってかかる女性は、やはりプライドが強いのかもしれない。
- 思ったことは何でも言ってくれと言いながら、批判してくる人がいると、食ってかかるのはいかがなものか?
- SNSでは、下手にちょっかいを出すと、食ってかかる人がいるので、気を付けた方が良い。
- コンビニで、接客に腹を立てた客が、店員に食ってかかっていた。
「食ってかかる」の類語
「食ってかかる」には、以下のような類義語があります。
- 反発する
- 反抗する
- ケンカを売る
- 啖呵を切る
- まくし立てる
- 敵意をむ出しにする
- 噛みついてくる
- 突っかかってくる
「食ってかかる」は、相手の言うことを聞かなかったり、相手に対して攻撃的な態度を取ったりする要素が含まれます。
ですから、類語にもそういったニュアンスが含まれています。
まとめ
「食ってかかる」は、激しい口調や態度で相手に立ちま向かうことを意味しますが、私自身は、何事も穏便に済ませたいタイプなので、そういった人を見ると、気が引けてしまうところがあります。
「食ってかかる」人の心理状態を探ってみると、負けず嫌いの人や、信念を貫こうとする人が多い気がします。
よく言えば、食ってかかる人は、戦いに慣れているので、競争社会で勝ち上がっていく素質を持っているのかもしれません。
しかし、その一方で、「食ってかかる」人達の中には、変にプライドが強くて、相手の事情を考えずに我を貫くことによって、敵を作ってしまう人も多いと感じます。
いずれにせよ、「食ってかかる」人と、まともに対立すると、さらに争いがエスカレートしやすくなるので、そういう人がいたら、冷静に対処することが大切なのではないかなと思います。