こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、あるビジネスセミナーに参加した時、講師の人から「とにかく、知恵熱が出るくらい頭をひねって下さい」と言われたんですね。
その時、「頭をひねる」という言葉がやたら気になってしまいました。
頭をひねるなんて、物理的に不可能でしょうと心の中で勝手に突っ込んでしまって・・・
ということで、今回は、「頭をひねる」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「頭をひねる」の意味
「頭をひねる」の「ひねる」は漢字では「捻る」と書きます。
この慣用句には、「あれこれと思案する」、「考えを巡らす」、「難しいことを熱心に考える」という意味があります。
普通に考えて解決できる問題であれば良いのですが、そうではないケースもありますよね。
そういったことに対しても頭を使って熱心に考えていくという意味です。
この言葉には、特に由来となるようなエピソードはありません。
ただ、とにかく一生懸命考えてごとをしていると、頭をひねるような感覚になりますので、そのことを指しているものだと思われます。
「頭をひねる」の例文
次郎
太郎
という感じで「頭をひねる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 私はミステリー小説を読みながら、事件の謎を解明するために頭をひねるのが好きだ。
- 問題解決のために頭をひねることも大切だが、今、出来ることを実行していくことも重要だと思う。
- どうすれば、子供の学費を捻出できるか、夫婦は頭をひねったが中々か良い方法が見つからない。
- 何も考えずに仕事をするだけでなく、頭をひねって仕事をする習慣をつければ、将来的に収入は絶対増えるよ。
- そのなぞなぞは簡単そうに見えて、答えが非常に分かりづらいので、とにかく頭をひねるしかなかった。
「頭をひねる」の類語
「頭をひねる」には以下のような類語があります。
「首をひねる」
「頭をひねる」のよく似た言葉として「首をひねる」という類義語があります。
「首をひねる」にも「理解できずに考え込む」という意味があるので、その点では「頭をひねる」と意味が一致していますね。
ただ、「首をひねる」には、「疑わしいと思ったことに不賛成の意を示す」という意味もありますが、ここは「頭をひねる」にない違いだと言えます。
その他の類義語
その他にも「頭をひねる」には以下のような類義語があります。
- 頭を絞る
- 知恵を絞る
- 脳みそを絞る
- アイデアをひねり出す
頭や脳みそは文字通り、物理的に絞ったり、ひねったりすることは出来ません。
しかし、それでも、一生懸命考えていると、頭がキュッとひねられるような感覚になるから不思議ですよね。
まとめ
「頭をひねる」には、難しい問題を解決するために、一生懸命考えるという意味がありますが、頭って、油断していると、すぐに楽な方へ、楽な方へと流れようとする傾向がありますよね。
目に見える肉体と違って、頭をひねり続けても、すぐに結果が見えないことが多いので、なおさら、そうなのかもしれません。
でも、頭をひねる習慣をしっかり続けていけば、よりクリエイティブな仕事が出来るようになりますから、是非、がんばって考えていきましょう!