こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、ある芸能人がテレビで自分の失敗談を話していました。
その人は以前、大ブレイクして収入も大幅に増えたのですが、肩で風を切って歩いたら、知らない間に人気が落ちて、周りから人がいなくなっていたそうなんですね。
やっぱり、どんな時でも人は謙虚な態度が必要だなあと思いつつも「肩で風を切る」という表現が気になってしまいました。
「肩で風を切る」と聞くと、何となくやくざの歩き方を思い出してしまったので・・・
そこで、ここでは、「肩で風を切る」の意味や例文(使い方)、類語について解説をしていきます。
「肩で風を切る」の意味
「肩で風を切る」とは、
- 威勢がよくて、得意な態度を見せる
- 肩をそびやかして得意そうに歩く
という意味です。
肩をそびやかすとは、肩をことらに高く上げる動きのことを言います。
もちろん、この言葉は、やくざや不良の人達が歩く時の様子を表すこともありますが、自信を持って得意げに歩く様子を表現する時も多いです。
「肩で風を切る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「肩で風を切る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- そのお笑いタレントは、去年、大ブレイクした後、肩で風を切る性格になってしまった。
- 街で、肩で風を切って歩く不良に偶然ぶつかったら、思いっきり睨まれた。
- バブルの時は、肩で風を切っていたのに、今や見る影もない。
- リーダーとなる人には肩で風を切るぐらいの自信は必要なのかもしれない。
「肩で風を切る」の類語
- 幅を利かせる
- 威張る
- 肩を怒らせる
- ふんぞり返る
- 偉そうにする
「肩で風を切る」の類語を見てみると、偉そうにというか、ちょっと傲慢な様子を表した言葉が多いですね。
まとめ
「肩で風を切る」とは、威勢が良くて得意げにという意味がありますが、ただ、それが度を越しているというニュアンスが含まれますね。
ですから、「肩で風を切って歩く人」に対しては、誉めるというよりは、
- 自分を周囲に認めさせたい
- 謙虚さや柔軟性に欠ける
- 本当は弱い気持ちを隠しているのではないか
と批判的に表現される時が多いです。
実際、日本には、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」ということわざもあるように、常に謙虚な心を持つことが美徳とされることが多いです。
ですから、あまり肩で風を切ることは控えた方が良いのかなというのが個人的な見解です。
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