こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、振り込み詐欺を未然に防いだということで、女性が警察から表彰されていたニュースを見ていたんですね。
その時、一緒にテレビを見ていた同僚が、「この人も、面目を施したなあ」とボソッと呟いたんです。
「面目を施すって、随分、難しい言葉を使うんだなあ」と思いつつ、どんな意味なのか、気になってしまいました。
そこで、今回は、「面目を施す」の意味、例文、そして類語などについて解説をしていきます。
「面目を施す」の意味
「面目を施す(めんぼくをほどこす)」とは、世間からの評価や評判を高めるという意味です。
「面目」とは、世間の人に合わせる顔や体面を意味しますよね。
ですから、立派なことを行って、周りの人から素晴らしいと思ってもらえるような評価を得た時に使う表現となります。
「面目を施す」の例文
部長が立ち上げたプロジェクトが、最近、ジワジワと収益を上げているみたいだね。
次郎
太郎
部長もこのプロジェクトで、面目を施すことが出来て本当に良かったよ。
という感じで「面目を施す」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- その政治家は面目を施すため、地域の振興活動に力を入れた。
- 彼はチームの連敗をストップして、エースピッチャーとしての面目を施した。
- 今回の首脳会談の成功は、両国のリーダーの面目を施すことに繋がるだろう。
- 会社の売り上げアップをしたことで社長から褒められ、面目を施すことが出来た。
- 彼は値千金のホームランを放って、4番バッターとしても面目を施すことに成功した
「面目を施す」の類語
「面目を施す」には、以下のような類語があります。
- 体面を保つ
- 面子を保つ
- 名誉を保つ
- 面目躍如
まとめ
「面目を施す」という言葉は、一般の人には馴染みが薄く、使いづらい言葉なのかなって思います。
ですから、そういった時は、「対面を保つ」とか、「面子を保つ」など類語に言い換えて使っても良いかもしれませんね。
ただ、この言葉を正しく使うことが出来れば、日本語の語彙力がある人ととして、面目を施すことが出来るかもしれないので、機会があれば、使ってみて下さい。