面目躍如の意味・例文・類語・対義語!読み方にご注意を


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

この間、プロ野球の試合で、エースピッチャーが大活躍をしたのですが、試合後にヒーローインタビューをした人が、「まさに面目躍如の活躍でしたね」という表現をしていたんです。

その時、「面目躍如」という言葉を聞いて、これって読み方は「めんもく?」「めんぼく?」と少し混乱してしまいました。

そこで今回は、「面目躍如」の読み方、意味、例文、類語、そして対義語についてお伝えしていきます。

「面目躍如」の読み方

「面目躍如」の読み方は、「めんもくやくじょ」です。

「面目」は、「めんもく」以外にも「めんぼく」と読むこともありますし、「面目躍如」を「めんぼくやくじょ」と言っても大丈夫です。

その一方で、「躍如」を「やくにょ」と読んでしまう方もいらっしゃいますが、こちらは間違った読み方となります。

「面目躍如」の意味

「面目躍如」とは、世間の評価に値する活躍をしていて、生き生きしている様子を意味する四字熟語です。

また、結果を出して、名声や世間体がより良くなる時にも使います。

ここでの「面目」は世間や周囲に対する対面や立場を意味し、「躍如」は生き生きと現れている様子を表します。

「面目躍如」の例文・使い方

今回の彼の働きはすごかったね。さすが営業のスペシャリスト!

次郎

太郎

彼だったらやるだろうなと思っていたけど、まさに面目躍如の働きだったね。

という感じで「面目躍如」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 演技派として評判の高い役者は、話題で映画でも面目躍如の演技を見せてくれた。
  • 期待された新人選手は、入団一年目から面目躍如の活躍をした。
  • 秀才と名高い彼は、先日の試験でオール満点を取り、まさに面目躍如だった。
  • ボクシングの元世界チャンピオンは長いブランクで苦戦を強いられたが、面目躍如の試合運びで見事に勝利した。

「面目躍如」の類語

「面目躍如」には以下のような類語があります。

  • 面目一新(めいもくいっしん):過去の世間の評価とはすっかり変わって高い評価を得ること
  • 名誉挽回(めいよばんかい):失った名誉を取り戻すこと
  • 面目を施す(めんぼくをほどこす):世間からの評価や評判を高めること
  • 八面六臂(はちめんろっぴ):一人で多方面にも渡る、あるいは何人分もの働きをしてのけるということ
  • 真骨頂(しんこっちょう):そのものの本来の姿
  • 本領発揮(ほんりょうはっき):自分の持っている能力や持ち味を存分に出すこと

どの類義語も、活躍をして、世間からの評価や評判を高めるという意味で共通していますね。

ただ、「面目躍如」は、元々、世間からの評判が良かった人が、評判通りの活躍をすることを意味します。

ですから、「名誉挽回」などのように評判が落ちてしまったところから復活する言葉とは少しニュアンスが異なります

「面目躍如」の対義語・反対語

「面目躍如」の対義語や反対語としては、世間からの評判通りの活躍が出来ないという意味の言葉が該当します。

ですから、具体的には、

  • 不面目(ふめんぼく):面目を失うこと
  • 面目が潰れる
  • 立つ瀬がない
  • メンツを失う
  • 格好がつかない
  • 看板倒れに終わる
  • 価値を下げる
  • 評判を落とす

などの言葉が該当します。

まとめ

「面目躍如」とは、世間が期待している通りの活躍をするという意味ですが、そういった四字熟語を聞くと、

「いやいや、自分には、世間が期待していることはないし・・・」

と謙遜する方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、人にはその人にしかない能力や才能が必ずあるはずですし、自分自身は気づいていなくても、周りの人が認めているものもあるはずです。

ですから、あなたが、そういった実力をいかんなく発揮して、面目躍如の活躍をされることを願っています!