舌先三寸の意味・例文・類語!口先三寸と誤用する人はこんなに多い!

私の友達がこの間、「日本の政治家は舌先三寸の人は多いけれども、本当に日本のためにがんばって働いている人は少ない。」と嘆いていました。

その時「舌先三寸」と聞いて、「口先三寸」の間違いじゃないかと思ってしまったのですが・・・

そこで、ここでは、「舌先三寸」の意味、語源、例文、そして類語について解説をしていきます。

「舌先三寸」の意味

「舌先三寸」とは、口先だけでうまく相手をあしらうこと、或いは、その言葉を意味します。

弁舌が巧みということで、そういった話し方に憧れる人もたまにはいますが、基本的に「舌先三寸」の話し方は、中身が伴っていないので、悪い意味で使われることが多いです。

「舌先三寸」の語源・由来

「三寸」とは長さが短いことを象徴する言葉です。

ただ、一寸とは約3,03cmで、三寸は9.09cmです。

人の舌の平均的な長さは7cm程度だと言われているので、舌先の長さとしては、かなり長くなってしまいます。

しかし、ここでは、短いことのたとえなんだとご理解下さい。

また、その一方で、有難い説法をされるお釈迦様の舌は口から出すと、髪の生え際まで届くと言われています。

そのようなお釈迦様に比べると、舌先三寸なんて短いという説もあります。

とにかく、このように「舌先三寸」は舌先が短いという意味から転じて、口先だけの薄っぺらい言葉という意味になりました。

「口先三寸」は誤用

「舌先三寸」と似たような言葉で、「口先三寸」がありますが、こちらは誤用です。

ただ、平成23年度「国語に関する世論調査」では、本心ではないうわべだけの巧みな言葉を意味する表現とは、という回答について

  • 「舌先三寸」と回答した人:23.3%
  • 「口先三寸」と回答した人:56.7%
と完全に逆転した結果が出てしまっています。

実際、「口先だけ」という言葉があって、「口では言っているけれども、実際の行動が伴わない」という意味なので、混同しやすいのだと思います。

ただ、よくよく考えてみれば、「舌先三寸」であれば、舌先が約9cmなので、まだ現実的にあり得そうな話かもしれませんが、口先が9cmになることはあり得ません。

そういったイメージをしながら、「口先三寸」が誤用であると認識しておけば良いでしょう。

「舌先三寸」の例文・使い方

あそこの社長は、なぜか部下の人達から信頼されていないみたいなんだよね。どうしてかな。

次郎

太郎

その社長さんは、舌先三寸でのし上がってきたと聞いているから、やっぱり人望がないんじゃないかな。

「舌先三寸」の例文1

「詐欺師は、舌先三寸で多くの高齢者を騙し続けた。」

「舌先三寸」の話をする人の典型的な例は、やはり詐欺師ですよね。

詐欺師は言葉を巧みに使いこなしますが、そこには騙しのテクニックがたくさん盛り込まれているので注意しましょう。

「舌先三寸」の例文2

「あの反省の弁は、舌先三寸だったのか、彼は、再び同じような犯罪を繰り返した。」

「舌先三寸」には、聞こえは良いけれども中身が伴っていないという意味があります。

反省をする場合も、表面的には反省しているように見えるけれども、心の底では反省していない場合、「舌先三寸」という表現を使ったりします。

「舌先三寸」の例文3

「彼は、舌先三寸で組織の底辺から上層部にのし上がっていった。」

この世の中には、誠実な人よりも、「舌先三寸」の人が出世しやすい皮肉な傾向があるのではないでしょうか。

もちろん、話が上手なことも確かに大切ではありますが、そこに中身が伴っていけるよう、努力する必要はありますよね。

「舌先三寸」の類語

「舌先三寸」には以下のような類語があります。

「二枚舌」

「二枚舌」とは、前後で矛盾したことを言うことを意味します。

その時に応じて、都合の良いことをいったり、中身が伴っていないという点で、「舌先三寸」と同じような意味があります。

ただ、「舌先三寸」は、弁舌が巧みな時に使うという意味であるのに対して「二枚舌」は、言っている自体が矛盾しているという意味である点が違います。

「歯が浮いたような」

「歯が浮いたような」とは、言葉が軽すぎて、不快な気持ちを感じることを意味します。

とにかく口先だけは、達者なこというという点では、「舌先三寸」と意味が共通しています。

ただ「歯が浮いたような」は、お世辞やキザな言葉を言った時に限定される表現です。

歯が浮くの意味・例文・類語!慣用句としてはどう使う?

「口八丁」

「口八丁」とは、口が達者なことを意味します。

よく「口八丁手八丁」とセットで表現されることが多いですよね。

「口八丁」も「舌先三寸」と同じように悪い意味として、捉えれることが多いです。

まとめ

「舌先三寸」は、口先だけが達者な人を表現する時に使いますが、「口先三寸」と誤用している人が多い表現でもあります。

ですから、使い方を間違えないようにしたい慣用句の一つでもあります。

また、もし、職場などで、口先だけの人がいたら、「舌先三寸」だと少し嗜めるように表現してみるのも良いのかもしれません。