先日、友人が「最近のテレビ業界は一握りの芸能プロダクションが幅を利かせているから本当につまらなくなったよなあ。」としみじみ語っていました。
その時、「幅を利かせる」という言葉が気になってしまいました。
幅を利かせる人って頼りになることも多いですが、やはり悪い意味で捉えられてしまうことの方が多いのでしょうか?
そこで、ここでは「幅を利かせる」の意味、例文、そして類語などについて解説をしていきます。
「幅を利かせる」の意味
「幅を利かせる」とは、勢力を振るったり、威張ったりすることを意味します。
ここでの「幅」は、主語となる人や物の広い影響力を表しています。
そして、「利かせる」とは、その広い影響力の効き目があるようにさせることを意味します。
また、時々、「幅を効かせる」と書く人もいますが、それは誤用なので注意して下さい。
「幅を利かせる」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで「幅を利かせる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- この地域は昔から、保守勢力が幅を利かせて来たから、革新系の議員が選挙に勝つのは簡単ではない。
- 昔は、レンタルDVDショップが幅を利かせていたが、動画配信の浸透で、店舗数はすっかり頭打ちになってしまっている。
- 男性だけが幅を利かせる職場は不平等だと思うので、もっと女性を活用すべきだ。
- 職場で幅を利かせている上司は、ちょっと傲慢なところもあるが、何だかんだいって頼りになるリーダーである。
「幅を利かせる」の類語
「幅を利かせる」の類語には以下のようなものがあります。
- 威張る
- 権力を笠に着る
- 顔を利かせる
- 影響力を行使する
- 睨みを利かせる
- 権威を示す
- 肩で風を切る
幅を利かせる人ってやっぱり悪い人なの?
「幅を利かせる」という言葉は、威張ったり、威勢を張ったりしている人を指してネガティブに使われることが実際多いですよね。
もちろん、幅を利かせる人は、それだけ強い影響力を持っている人なので、良い意味で捉えれば、「リーダーシップがある」とか「頼りになる」とも言えるかもしれません。
ただ、その一方で、幅を利かせている人の影で、苦しんでいる人は、多いと思うので、幅を利かせている人ほど、実るほど頭を垂れる稲穂かなという気持ちでがんばって頂きたいなと思います。
実るほど頭を垂れる稲穂かなの意味・例文~座右の銘としても!