こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
以前、テレビで、二つのチームが料理を出し合って、どっちの料理が良いかゲストが決めるという番組があったのですが、そこでゲストが悩みながら、「うーん、これは甲乙つげがたい」とコメントしていました。
その時、「甲乙つけがたい」という言葉が気になったんですね。
甲と乙、どっちがいいんだっけ・・・
そこで、ここでは「甲乙つけがたい」の意味、例文、類語などについてお伝えしていきます。
「甲乙つけがたい」の意味
「甲乙つけがたい」とは比較する2つものがあるけれども、どちらが良いか判断するのが難しいという意味です。
甲乙と言われると、最近の若い人は、「何これ?」という話になるかもしれませんね。
「甲乙」の読み方は「こうおつ」で、第一と第二、優れているものと劣っているものという意味です。
また、この慣用句は、2つのものを対象にするのが基本ですが、ニュースなどを見ていると3つ以上のものを比較する場合でもよく用いられています。
甲と乙はどっちが良いの?
甲乙の中で、優れているのは「甲」の方です。
甲乙には、続きがあって、甲乙丙丁(こうおつへいてい)という言葉もあり、昔の学校では成績を甲乙丙丁で評価していました。
甲が最も成績が良く、乙、丙、丁という順番で続いていきます。
さらに元々は、古代中国で考えられ、日本に来た十干(じっかん)に由来しており、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸という順番になっています。
「甲乙つけがたい」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「甲乙つけがたい」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 接戦の末、判定でチャンピオンが勝利したが、内容的には甲乙つけがたい試合だった。
- 最終選考で二人まで絞り込まれたが、どちらの人も高い能力を持っていて甲乙つけがたい。
- これだけ甲乙つけがたいメニューが並んでいると、選ぶのが大変だ。
「甲乙つけがたい」の類語
「甲乙つけがたい」には以下のような類語があります。
- 優劣つけ難い
- 五分五分の
- 実力伯仲の
- ほとんど差が無い
- どちらとも言えない
まとめ
私達の生活の中で、甲乙つけがたいシーンというのは、時々、出て来ますよね。
本当は、甲乙をつけずに、どちらも一番と言いたい気持ちは山々なのですが・・・
勝負の世界であったり、食事をしたりする時は、必ずどちらを選ばなければならないことがほとんどです。
ちなみに、私は、甲乙つけがたいと言いながら悩んでいると、その時間がもったいないので、出来るだけ早く判断することを心がけています(笑)