こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
私の友人から聞いた話なのですが、親御さんが老人ホームに入った後、面会に行こうとしたのですが、「里心がつくから面会にあまり来ないで欲しい」とホームの人から聞かれたそうなんですね。
それでも、家族なんだから自由に会わせて上げたらいいのにと思うと共に、「里心がつく」という言葉が気になってしまいました。
「里心がつく」って、子供や若い人の様子を表す時に使う言葉だなあと思っていたのですが、こういった時にも使うんだなあとしみじみ感じてしまいまして・・・
そこで、今回は、「里心がつく」の意味、例文、そして類語などについて解説をしていきます。
「里心がつく」の意味
「里心がつく」とは、自分の実家や故郷のことを懐かしく思う気持ちが生じるという意味です。
よその家や土地に行っていると、何とな~く、実家や故郷を恋焦がれる気持ちが湧いてくる時ってありますよね。
そんな気持ちの状態のことを指します。
「里心がつく」の使い方・例文
次郎
太郎
という感じで「里心がつく」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 海外で生活をしていると、里心がついて無性に日本に帰りたくなる時がある。
- 東京で一人暮らしを始めてから、半年後にはすっかり里心がついてしまった。
- 妊娠・出産のため、実家に戻った嫁は、里心がついたらしく、なかなか家に戻って来ようとしない。
- 故郷のニュースを見ると里心がつくので、意識して見ないようにしている
「里心がつく」の類語
- 望郷の念にかられる
- ホームシックになる
- 故郷を思う
基本的にはどの言葉も、実家や故郷を懐かしく思う時に使う言葉ですが、あまり度を過ぎてしまうと、少しまずいことになってしまいますよね。
まとめ
「里心がつく」ことは、ある意味、実家や故郷に対して愛着を持っている人が抱く自然な感情なので、それ自体は決して悪くはないことだと思います。
ただ、その感情がエスカレートしてしまうと、ホームシックになってしまったりして、今の現実にきちんと向き合うのが難しくなってしまう場合もあります。
ですから、故郷を思う気持ちをしっかり持ちながらも、今の住んでいる場所で力強く前向きに生きる姿勢を持つことが大切なのかなって思います。