この間、競馬をテレビで見ていたら、有名な競走馬の遺伝子を引き継いだ馬が紹介されて、解説者が「瑠璃も玻璃も照らせば光るで、名馬はやっぱりどこにいても目立ちます。」と言っていたのですね。
その時、「瑠璃も玻璃も照らせば光る」というのは、あまり聞きなれないけど、いいことわざだなあと思いまして。
そこで、ここでは、瑠璃も玻璃も照らせば光るの意味、例文、類語、対義語などについて解説をしていきます。
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の意味
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」とは、優れた素質や才能を持っている人は、どんな環境にいても目立つ、また、活躍できる環境を与えられれば、その力をいかんなく発揮することが出来るという意味です。
漢字だけを見ると、読み方が分かりづらいかもしれませんが、「るりもはりもてらせばひかる」と読みます。
このことわざは、『江戸いろはかるた』の「る」の読み札になっていることが由来となっています。
瑠璃(るり)は青色の宝玉で、玻璃(はる)は水晶で、どちらも、仏教の七宝(しちほう)の中に含まれる貴重な宝です。
つまり、そのような宝は、石ころの中に混ざっていても、照らして上げれば光ることによって、その存在が分かるというたとえから来ている訳なんですね。
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「瑠璃も玻璃も照らせば光る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 元々、文才には定評があったタレントは、本を出すとたちまちベストセラーになった。やはり瑠璃も玻璃も照らせば光るということだ。
- 身体能力が優れている人は、瑠璃も玻璃も照らせば光るで、どのスポーツをやっても目立つものだ。
- 元々、実力のある選手だから、出場機会さえ、与えられれば、瑠璃も玻璃も照らせば光るように活躍してくれるだろう。
- 東大の出身者は、普通のアルバイトをしても、瑠璃も玻璃も照らせば光るもので、何だかんだと目立ってしまう。
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の類語
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の類語には、「紅は園生に植えても隠れなし(くれないはそのうにうえてもかくれなし)」ということわざがあります。
このことわざも、すぐれた者は、どんな所にいても目立つという意味です。
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の対義語
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」の対義語(反対語)に関しては、公式的なものは見つかりませんでした。
ただ、個人的な見解を言わせてもらえば、「宝の持ちぐされ」が該当するかなと思います。
これは、素晴らしい才能を持っていても、うまく使っていないという意味だからです。
まとめ
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」は、才能がある人は、どんな環境にいても目立つという意味ですが・・・
あなたの才能光っていますか!?
中には、「あれ、まだ自分は、才能を発揮出来ていないぞ」と少し落ち来んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、もしかしたら、あなたがいる環境は、あなたの才能を発揮できる環境ではない可能性もあるとは思います。
ただ、それでも目の前のことを一生懸命やっていけば、そこから自分の才能が発揮されて、新たな道が拓かれる可能性が見えてくることもあります。
どんな人にでも、どこかに何らしかの才能は必ずあるはずです。
ですから、自分の中に瑠璃や玻璃があることを信じてがんばって下さいね!