先日、ある芸能人の不倫のニュースをネットで見ていたら、「彼は、奥さんに内緒で若手女優と逢瀬を重ねていた」という表現があったのですね。
その時、「逢瀬を重ねる」という表現がちょっと読みづらいなあと思いまして・・・
そこで、ここでは「逢瀬を重ねる」の読み方、意味、例文、類語、そして英語での表現について解説をしていきます。
「逢瀬を重ねる」の読み方
「逢瀬を重ねる」の読み方は「おうせをかさねる」です。
「逢」という漢字は、音読みが「ホウ」、訓読みが「あう、むかえ、おおきい」と読むので、「ほうせをかさねる」とか「あいせをかさねる」と間違える方もいらっしゃるかもしれません。
また、逢瀬を似た表現で、逢引があり、こちらは「あいびき」と読むので、少し紛らわしいかもしれませんが、「おうせをかさねる」と正しく理解しておいて下さいね。
「逢瀬を重ねる」の意味
「逢瀬を重ねる」とは、恋愛関係にある男女が人目を忍んで何度も会うこと意味します。
「逢瀬」は、男女が密かに会うことを意味します。
付き合っているなんて恥ずかしくて周りの人達に言えない、職場の人達に知られたくない、芸能人がマスコミに知られなくない、親から強く反対されている、或いは、単なる不倫や浮気であるなど、公に出来ない理由は様々です。
とにかく、何らかの事情を抱えているため、密かに会うことを繰り返す行為を指して言います。
逢瀬とデートの違いは?
逢瀬と似た言葉として、デートという表現があります。
デートは、単純に日時と場所を定めて男女が会うことを意味します。
逢瀬もデートの中に含まれますが、さらに、人目を忍んでという条件が加わるという点で違いがあります。
逢瀬と逢引との違いは?
逢瀬とよく似た言葉で、逢引(あいびき)という表現があります。
逢引は、江戸時代の後期から使われ始めた言葉ですが、逢瀬と同様に、男女が人目を忍んで出会うという点では共通しています。
ですから、意味はほとんど同じと言っても過言ではありません。
ただ、敢えて違いを言うのであれば、
- 逢引:人目を忍んで男女が出会うこと自体を指す
- 逢瀬:人目を忍んで男女が出会う機会を指す
という点で、若干の相違点があります。
そのため、「逢瀬を重ねる」という表現はよく使われますが、「逢引を重ねる」という表現は、ほとんど使われません。
「逢瀬を重ねる」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「逢瀬を重ねる」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 二人は、お互いに忙しい中でも、週に1回、逢瀬を重ねていたが、結局、破局してしまった。
- 夫は、妻の監視の目をくぐり抜けながら、彼女と逢瀬を重ねていった。
- 親から激しく反対されながらも、二人は逢瀬を重ねることをやめなかった。
- 彼を会うことは、いけないことだと分かっていたが、ついつい逢瀬を重ねてしまった。
- 妻は、夫が出張をする度に、別の男性と逢瀬を重ねていた。
「逢瀬を重ねる」の類語
「逢瀬を重ねる」には、以下のような類語があります。
- 密会を重ねる
- 忍び逢いを重ねる
いずれも、男女が人目を忍んで、出会うことを繰り返すという点で共通していますね。
「逢瀬を重ねる」を英語で表現すると?
「逢瀬を重ねる」を英語だと、
- repeatedly meet in secret
- repeat affairs
と表現することが出来ます。
密かに(in secret)繰り返し会うか、不倫のようないけない出会い(affairs)を繰り返すのかと表現する中で「逢瀬を重ねる」というニュアンスを表現しています。
まとめ
「逢瀬を重ねる」は、何らかの事情があって、男女が密かに出会うことを意味します。
ただ、公に出来ない事情の中には、悪いことが多い傾向があるので、不倫や浮気が目的で繰り返し出会うことを指すことがやはり多いと言えます。