先日、ドラマで「あいつは、食えないやつだな」というセリフを聞く時がありました。
その時、「食えないやつ」って、どんな特徴を持った人なのか、気になったんですね。
そもそも、それって誉め言葉なのでしょうか?
そこで、今回は「食えないやつ」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「食えないやつ」の意味
「食えないやつ」を慣用句くとして使う場合、ずるがしこくて油断が出来ない人という意味になります。
元々は、煮ても焼いても食えないということが語源となっています。
すぐ美味しく食べられるものと違って、なかなか簡単に食べることが出来ないことから、このような意味が生まれました。
「食えないやつ」の特徴は?
「食えないやつ」の本来の意味は、「ずる賢い」とか「気が許せない」です。
そこから、
- かなり要領が良い人
- 上の人に対して媚を売る人
- しっかり自分の考えを持っている人
- 陰で努力している人
- 腹の内を見せない人
- 相手をうまくコントロールする人
「食えないやつ」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「食えないやつ」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- あいつは、上司と話す時は、ガラリと性格が変わる。本当に食えないやつだ。
- 物腰が柔らかいと思っていたが意外に食えないやつであることが分かった。
- あいつは、食えないやつだが、仕事が出来るという点では、みんなから一目を置かれている
- 普段、全然、勉強をしていないように見えてテストではしっかり100点を取ってくるなんて、本当に食えないやつだ。
「食えないやつ」の類語
「食えないやつ」の類語には以下のような表現があります。
- 一筋縄ではいかないやつ
- したたかなやつ
- 一癖も二癖もあるやつ
- 侮りがたいやつ
- 油断できないやつ
- 手強いやつ
「食えないやつ」の類語を見れば、どういう特徴を持った人なのか、さらにイメージを掴んで頂けるのではないかと思います。
「食えないやつ」って誉め言葉?
「食えないやつ」とは、表面的に見える雰囲気と違って、別の側面を持っている時によく使います。
ですから、そういった特徴を、「こいつ、いろいろ面倒な奴だなあ」とか「こいつ、意外と腹黒いなあ」という感じで捉えていれば、悪口となります。
その一方で、「なかなかこいつやるな。」とか、「意外に出来るな。」という感じで褒め言葉として使われる場合もあります。
中には「食えないやつの方が出世する」という言葉もあるので、特に、ビジネスの観点で見れば、「食えないやつ」であった方がメリットは大きいのかもしれませんね。