先日、テレビで「あの人気グループが解散するというニュースを聞いて胸を痛めるファンからたくさんのメッセージが送られました。」と言われていたのですね。
その時、「胸を痛める」という慣用句が気になりまして・・・
そこで、今回は、「胸を痛める」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
「胸を痛める」の意味
「胸を痛める」には、「心を痛める」、「ひどく心配する」という意味があります。
誰かの悲しみや不幸の話を聞いた時、それを自分のことのように辛く感じたり心配してしまうことがありますが、そんな時に、この慣用句を使います。
逆に、自分に不幸が直接、起こった時などには、ほとんど使いません。
また、ここでの「胸」は心を表しますので、「心を痛める」と言い換えても大丈夫です。
「胸を痛める」の例文・使い方
最近は、子供の虐待とか胸を痛めるニュースが多いなあ。
次郎
太郎
精神的に未熟なまま、結婚をして子供を産む人達がそれだけ増えているってことかな。家族のあり方について、じっくり考えるべき時が来ているのかもしれないね。
という感じで「胸を痛める」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 先日、この田舎の町で、胸を痛める事件が発生した。
- 被災地の様子を聞いて、胸を痛める人達から、たくさんの寄付が集まった。
- 世界遺産となっていた焼失して、地元の人達は、深く胸を痛めた。
- ネットに誹謗中傷のコメントを書いたら胸を痛める人達がたくさんいることをしっかり考えて欲しい。
- 人気キャラクターの悲しい結末に胸を痛める人は多かった。
- 子供が病気や怪我で苦しんでいると、親は子供以上に胸を痛めるものである。
「胸を痛める」の類語
「胸を痛める」は以下のような類義語に言い換えることが出来ます。
- 心を痛める
- 心を悩ます
- 傷心する
- 心痛する
- 気を病む
- 思い悩む
いずれも、いろいろと悲しい出来事や悩ましいことがあって、心に痛みや辛さを感じるという意味の表現ですね。
まとめ
「胸を痛める」ことは、私達の生活の中では、出来るだけ起こって欲しくないことだと思います。
ただ、人は、何か悲しいことや辛い時、自分に対して胸を痛める人がいると、それだけでも少し救われたような気持ちになるものです。
人は、意外に弱いところがあるので、だからこそ、気持ちを共有し合いながら助け合っていく存在なのかもしれませんね。