この間、友人が「この間、上司にぐうの音も出ないぐらいに怒られて本当に参ったよ・・・」と話していたんですね。
その時、「ぐうの音が出ない」という言葉を聞いて、「ぐう」って何の音かなと思いまして・・・
そこで今回は、「ぐうの音が出ない」の意味、由来、例文、そして類語について解説をしていきます。
「ぐうの音も出ない」の意味
「ぐうの音も出ない」とは、まったく反論や弁解ができないという意味です。
痛いところを付かれたり、徹底的にやりこめられたり、完全に参ったりして、何も言えない時によく使います。
「ぐうの音も出ない」の由来・語源
「ぐうの音も出ない」では、「ぐう」という音が何の音なのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
「ぐう」という音の響きから、お腹の鳴る音じゃないかと思う人がいるかもしれませんが、残念ながら違います。
ここでの「ぐう」とは、呼吸が詰まったり、物がのどに使えて苦しかったりする時に発する音です。
そういった呼吸の音すらも出す事が出来ないほど、完全に参ったということが由来となって「ぐうの音も出ない」という慣用句が出来た訳ですね。
「ぐうの音も出ない」の例文・使い方
次郎
太郎
- 彼は、妻から浮気の証拠を突きつけられて、ぐうの音も出なかった。
- あいつとの力の差は歴然としていたため、ぐうの音も出ないほど、コテンパンにやられた。
- 息子の絶妙な返しにぐうの音が出なかった。
- 超難解ななぞなぞをここまで簡単に答えられたら、ぐうの音も出ない。
- 「今の年収じゃ彼女の幸せに出来ない」と言われて反論したかったけど、正論すぎて、ぐうの音も出なかった。
「ぐうの音も出ない」の類語
「ぐうの音も出ない」には以下のような類語があります。
- 反論の余地がない
- 反論できない
- ボコボコにされる
- コテンパンにされる
- 返す言葉がない
- 手に負えない
- 手も足も出ない
「ぐうの音も出ない」は、反論できない時や、徹底的にやられた時など、いろいろなシーンで使える言葉です。
ですから、上記のような別の言い方も、状況によって言い換えることが出来ない場合もあるので、うまく使い分けて下さい。
まとめ
「ぐうの音も出ない」は、とにかく徹底的にやられたり、正論を言われたりして、何も言えなくなってしまう時によく使う慣用句です。
また、ぐうの音も出ないほど正論のことを、「ぐう正論」と言ったりして、ネット上では、何も言えなくなってしまうほどの正論が紹介されたりしています。
そういった話を見てみるのもいろいろ楽しいものですよ。