先日、妻が「最近は、子供の学校関係の出費が多いから、家計を切り盛りするのが大変だわ。」とボソっと言っていたんですね。
その時、「切り盛りする」という言葉を聞いて、「何で切ったり盛ったりするという表現を使うのかな。」と思いまして・・・
そこで、今回は「切り盛りする」の意味、語源、例文、そして類語について解説をしていきます。
「切り盛りする」の意味・語源
「切り盛りする」とは、家事や仕事を処理することを意味します。
「切り盛り」は、元々、料理で食物を切ったり器に盛ったりすることを意味していました。。
そこから転じて、料理だけに限らず、仕事や家事などより全般的な物事を処理することを「切り盛りする」と言うようになったのです。
ただ、元々は、料理をすることから生まれた慣用句ということもあり、一般の仕事をする際にも使うことはありませすが、基本的には、家事、旅館、飲食店など、料理をする仕事が含まれることに使われるケースが多いです。
また、大人数ではなく、一人が二人など、少人数でさばく際に使うことが多いという特徴もあります。
「切り盛りする」の例文
次郎
太郎
という感じで「切り盛りする」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 最近は人が足らないので、お店を一人で切り盛りする日がかなりある。
- 旅館を切り盛りする女将さんの手際の良さには感嘆させられる。
- 彼女は、結婚した後、家庭をしっかり切り盛りする素敵な奥さんになった。
- 彼は一人で仕事を切り盛りし、とにかく忙しい日々を送っている。
「切り盛りする」の類語
「切り盛りする」には以下のような類語があります。
「やりくりする」
「やりくりする」とは、あれこれ工夫をして都合をつけるという意味です。
「やりくりする」も家事などで使われることが多いので点で「切り盛りする」と言い換えられることも多いです。
その一方で、「やりくりする」の方が、与えられたものが少ない環境の中で何とかやっていくというニュアンスが強いという点で少し違いがあります。
「切り回す」
「切り回す」とは、中心となって物事の処理を行うという意味です。
「切り盛りする」も「切り回す」も同じようなシーンで使うことが多いですが、「切り盛りする」は少人数で何とかやるというニュアンスが強いのに対し、「切り回す」は、誰かが中心となるというニュアンスが強いという点で違いがあります。
ですから、大きな組織を一人の人が何とか処理するという状況では、「切り回す」の方がより適切な表現だと言えます。
まとめ
「切り盛りする」は家事や仕事を処理することを意味しますが、元々、料理が語源となっている言葉なので、その延長で使われることが多いです。
また、「やりくりする」や「切り回す」とも意味は近いので、状況に応じて使い分けてみて下さい。