「あぶく銭」の意味・由来・例文・類語を解説!

先日、テレビ番組を見ていら、「宝くじが当たって、あぶく銭が入ると、人生がおかしくてなってしまう人が多い。」という話をしていたんですね。

その時、「あぶく銭」ってどんなお金かいろいろ気になりまして。

そこで、今回は、あぶく銭の意味、由来、例文、そして類語について解説をしていきます。

「あぶく銭」の意味

「あぶく銭」とは、苦労せずに、或いは不正な方法で得たお金を意味します。

具体的には、パチンコ、スロット、競馬などのギャンブル、株、FX、宝くじ、親からの遺産相続、拾ったお金などを指して言うことが多いです。

「あぶく銭」の由来

あぶく銭は、漢字で「泡銭」と書きます。

つまり、泡のようなお金だという訳ですね。

正当な方法ではなく、不当な方法で得たお金は、泡のように消えてしまうというたとえが由来となって、「あぶく銭」という言葉が生まれたと言われています。

「あぶく銭」の例文・使い方

太郎君、宝くじで10万円当たったなんて、すごいじゃん。

次郎

太郎

自分でも、まさか、10万円が当たるなんて思っていなかったから、びっくりしたよ。でも、これは、あぶく銭だから、みんなにご馳走しながら、パッと使うつもりでいるんだよね。

という感じで「あぶく銭」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • パチンコで稼いだお金は、しょせん、あぶく銭だから、すぐになくなってしまうよ。
  • FXで100万円ほど、儲かったが、そういったあぶく銭は豪快に使おうと思っている。
  • 苦労せずに、あぶく銭を得ると、浪費癖がついてしまって、結果的に貧乏になる人が多い。
  • あぶく銭を得たので、仮想通貨を購入してしまった。
  • 子供達にとって、お年玉は、あぶく銭のようなものだから、無駄遣いしないよう親がしっかりと見て上げないといけない。

「あぶく銭」の類語

「あぶく銭」には以下のような類義語があります。

  • 悪銭(あくせん):不正なことをして得たお金
  • 荒稼ぎ(あらかぜぎ):荒っぽく稼ぐこと
  • ぼろ儲け(ぼろもうけ):うまく立ち回って普通ではないほど大きく得る儲け

どれも、「あぶく銭」と似たような意味を持ちますが、細かく見ると違う点もいろいろ出て来ます。

悪銭は、「悪銭身につかず」というように身に付かないという点では、あぶく銭と共通していますが、「悪銭」は、不当なことをして得たという点をより強調していますね。

また、荒稼ぎやぼろ儲けは、大きく稼ぐという点で、あぶく銭と似ているところもありますが、正当な努力によって得たお金も中には含まれます。

その一方で、あぶく銭は、苦労をしないで得たお金という概念が共通認識としてあります。

「あぶく銭」の使い道はどうするのが良い?

昔から「あぶく銭は身につかない」と言われて来ました。

あぶく銭は、労せずした得たお金なので、一生懸命、働いて得たお金と違って、価値を実感していないことが多いです。

ですから、ついついくだらないことのために、使ってしまって、手元に残らない可能性はどうしても高くなってしまうのでしょう。

また、スピリチュアルの観点から見ると、あぶく銭が入った時は、自分以外の人達のために使うと運が巡ってくると言われているそうです。

ですから、あぶく銭が入って来たら、あまり貯金をしようとか考えずに

  • 食事をおごって上げる
  • プレゼントを買って上げる
  • 寄付をする

みたいな感じで、誰かに対して、喜んでもらうような形で使ってしまうのが良いかもしれませんね。