先日、音楽好きの友達が、「このバンドは派手な格好と似つかわしくない美しい歌を歌うんだよね。」と言っていました。
その時、「似つかわしくない」って良いことなのか、それとも悪いことなのか気になりまして・・・
そこで、ここでは、「似つかわしくない」の意味や例文について解説をしていきます。
「似つかわしくない」の意味
「似つかわしくない」には、「似合わない」、「相応しくない」、「そぐわない」、「場違いである」という意味があります。
この表現は、「似つかわしい」という形容詞の否定形です。
「似つかわしい」には、「似合う」とか「相応しい」という意味があるので、「似つかわしくない」はその逆の表現となります。
「似つかわしくない」は、その人や場所の雰囲気に合っていないという形で否定的な意味で使われる時もあります。
しかし、逆に「見た目は大したことないのに、実はすごいところがある」というように肯定的な意味で使われることも多いです。
ですから「似つかわしくない」ことが良いか悪いかはその時の状況によって決まると言えます。
「似つかわしくない」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「似つかわしくない」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
「似つかわしくない」の例文1
「一人暮らしの彼の部屋には、彼の男らしい性格に似つかわしくない人形が置かれていた。」
人には、周りから見たイメージがあるものですが、そのイメージが強ければ強いほど、そのイメージとは、ほど遠い側面を見ると、ギャップを感じて驚きが生まれるものですよね。
そういった姿を見た時に、その人のイメージに「似つかわしくない」という表現を使うことが出来ます。
「似つかわしくない」の例文2
「彼はリストラをされた立場には、およそ似つかわしくない笑みを浮かべながら会社を去った。」
リストラをされると、意気消沈をして、笑うどころか、失望と落胆の表情を浮かべてしまう人がほとんどです。
そんな状況にも関わらず、笑みを浮かべることは、場違いなという意味で「似つかわしくない」と表現したりします。
「似つかわしくない」の例文3
「壁に書き殴られた落書きは、平和な町と言われているイメージに似つかわしくない光景だ。」
町は、そのイメージに合った光景というものがあるものですよね。
平和でのどかな町に突然、そのイメージとはかけ離れたものがある場合、「似つかわしくない」と言うことが出来ます。
「似つかわしくない」の法則とは?
私が好きな斉藤一人さんは、「似つかわしくないの法則」というものを説いています。
それは、人は、似つかわしくないことをしていると似つかわしい方向に動き出すという法則です。
例えば、こんな感じです。
- 苦しいはずのがん患者が笑うと、それは似つかわしくない光景なので、ガンは治りやすくなる
- ノイローゼで自殺をしそうな人に、脂ののったカルビをたっぷり食べさせて上げるという似つかわしくないことをさせて上げると、ノイローゼが回復する
- 困難が来た時にニヤッと似つかわしくない笑みを浮かべると困難が逃げていく
これは、「似つかわしくない」ことを良い意味で活かした方法なので、興味が湧いた人は、是非、やってみて下さい。