先日、海外旅行に行って来た友達が「レストランで注文した料理がメニューの写真と比べて、似ても似つかなかったから衝撃だったよ。」と話していたんですね。
その時、「似ても似つかない」って何で「似てる」の漢字を2回使っているのかなと思いまして・・・
そこで今回は、「似ても似つかない」の意味、例文、そして類語について解説をしていきます。
目次
「似ても似つかない」の意味
「似ても似つかない」とは、まったく似ていないことを意味します。
このことわざは、似ていないことを強調したい時によく使います。
ニュアンスとしては、「似ようとしても似ることが出来ない」という感じです。
人や物によっては、ひいき目で見ようとしたら、何となく似ているように見えるケースもあるのですが、その可能性さえ一切ないという意味でよく使います。
「似ても似つかない」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「似ても似つかない」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
「似ても似つかない」の例文1
「面接を受けに来た女性は、履歴書の写真に似ても似つかない印象だったので驚いた。」
履歴書の写真は、書類選考を通過する上で、とても重要なので、少しでも良い顔になるよう皆さん努力をします。
しかし、それがあまりにも行き過ぎると、実際の顔とは似ても似つかない写真となってしまい、面接官が思わず首をかしげてしまう時もあります。
「似ても似つかない」の例文2
「有名な漫画が実写化されたが、そのクオリティは原作に比べると、似ても似つかない酷いものだった。」
ヒットした漫画があると、その作品を実写化して、さらにお金を稼ごうとうする動きが出て来る時があります。
しかし、漫画を実写化すると、似ても似つかない作品となって、漫画の持つ世界観をブチ壊してしまう時も多いのも事実ですよね。
「似ても似つかない」の例文3
「自分では似ても似つかないと思っているイケメン俳優だと言われて、すごく気分が良くなった。」
時々、「何だか俳優の○○に似ていてかっこいいね。」と言われた時、仮にその俳優とは似ていないと分かっていても、気持ち的にはすごくうれしいものですよね。
逆に、似ても似つかないほどイケていない人に似ていると言われたら落ち込んでしまいますが・・・
「似ても似つかない」の類語
「似ても似つかない」の類義語としては以下のような表現やことわざがあります。
「似つかわしくない」
「似つかわしくない」には、「似合わない」とか「場違いである」という意味があります。
「似ても似つかない」は違いをより強調した表現であると言えますし、それに対して「似つかわしくない」は似合っていないことに対する違和感をより強調した表現だと言えるでしょう。
似つかわしくないの意味や使い方!それって良いこと?悪いこと?「雲泥の差がある」
「雲泥の差がある」とは、雲(天)と泥(地)の差のように大きな違いがあることを意味します。
「似ても似つかない」は、対象になるものと比べて、良い時もあれば、悪い時もありますが、「雲泥の差がある」は、どちらが良いかがハッキリ決まっています。
「月とすっぽん」
「月とすっぽん」とは、夜空に輝く月と、泥の中に住むすっぽんとの差のように大きな差があることを意味します。
ただ、「月とすっぽん」は、どちらも丸い形をしている点では似ているという意味があります。
そういって点で、「似ても似つかない」とは異なる部分も大きいです。
まとめ
「似ても似つかない」は少しも似ていないことを表現する時に使うことわざです。
ただ、普通に「似ていない」というだけでは聞いてる人は、「でも、よくよく見てみれば、似ているんじゃないの?」と思うかもしれません。
そんな推測さえも、完全に否定したい時は「似ても似つかない」という表現を使うと良いでしょう。