先日、ニュースで「帰省ラッシュの渋滞で車が数珠つなぎになっています」と言われていました。
その時、数珠つなぎって、いかにも日本的な表現だなあと思いまして。
そこで、今回は、「数珠つなぎ」の意味、例文、対義語、そして英語での表現について解説をしていきます。
「数珠つなぎ」の意味
「数珠つなぎ」とは、数珠(じゅず)のように、多くの人や物をひとつなぎにすること、また、そのような様子のことを意味します。
数珠とは、穴が貫通した小さな玉に糸を通して輪にしたもので、仏教などで仏事や法要を行う際、合唱した手にかけて使われます。
お葬式などで数珠を使ったり、見かけたりする方も多いかと思います。
また、物理的にひとつなぎになっていなくても、音楽やコント、そして人物などを絶え間なく次々と紹介していく時にも数珠つなぎという表現はよく使われます。
「数珠つなぎ」の例文・使い方
このアプリを使うと、おすすめの音楽を数珠つなぎにして流してくれるから便利だよ。
次郎
太郎
それはいいねえ。僕も、取引先を移動する時に使ってみようかなあ。
という感じで「数珠つなぎ」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- そのグルメ番組では、人気のレストランを数珠つなぎで紹介していく企画を行った。
- USBハブにUSBハブを追加して数珠つなぎにすると、やはり動作が不安定になるのだろうか。
- 芸人がコントを数珠つなぎすると、最初は面白くない出だしでも、どんどん面白くなっていくらしい。
- 現行犯された犯人達は、手錠をされ、腰縄で数珠つなぎになって留置場へ連れていかれた。
「数珠つなぎ」の対義語
「数珠つなぎ」と反対の意味を持つ表現には、「途切れ途切れ」や「断続的」などがあります。
「数珠つなぎ」は、ひとつなぎになっている状態を意味するので、対義語としては、途中で途切れてしまっている表現が該当します。
「数珠つなぎ」を英語で表現すると?
「数珠つなぎ」は英語だと、“link together”などと表現するとことが出来ます。
もちろん、英語の中に、数珠という概念はありませんが、繋ぎ合わせるという意味の表現です。
また、車が渋滞で数珠つなぎになっている場合は、バンパーとバンパーが繋がっているという状態をたとえて、“bumper to bumper” という表現を使います。