激昂の意味・読み方・例文・類語!激高は正しいけど激昴は間違い


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

私の友人は、ゲームが大好きで、以前、MHP2G(モンスターハンターポータブル2ndG)にハマっていたのですが、その影響か「激昂したラージャンになっちゃった」という冗談を言っている時がありました。

その時、「激昂」という言葉が気になったのですが、要は、キレたことじゃないかと・・・

そこで、ここでは、「激昂」の意味、読み方、例文、そして類語について解説をしていきます。

「激昂」の意味

「激昂」とは、感情がひどく高ぶること、ひどく怒ることを意味します。

「昂」は「たかぶる」ことを意味するので、「激昂」は「激しく高ぶる」ということで、基本的には怒りで興奮して、気持ちが高ぶった時に使います。

「激昂」と「激高」の違い

「激昂」は「激高」と書くことも出来ますが、「激高」は、日本新聞協会用語懇談会による代用表記です。

つまり、同音の漢字による書き換えなので、激昂と激高はどちらを使っても大丈夫ですが、一般的には激高の方がよく使わわれます。

ただし、「激昂」を「激昴」と書くのは間違いです。

「昂」と「昴」は字の形が非常に似ていますが、「昴」は、すばるという星団のことを指し、意味がまったく違うので、ご注意下さい。

「激昂」の読み方

「激昂」の読み方は、「げきこう」ですが、最近は、辞書でも「げっこう」と書かれるようになって来ました。

ですので、どちらを使っても大丈夫です。

「激昂」の例文

部長があんなに怒るところ初めてみたなあ。びっくりしたよ。

次郎

太郎

まさに激昂という感じだったね。ただ、あまり激しく怒り過ぎると、パワハラだと訴えられたりするから気を付けないと。

という感じで「激昂」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 社長が、激昂すると、社員は何も言えなくなってしまう。
  • 最近の若者は、ちょっとしたことで、激昂するから困ったものだ。
  • 審判の判定に激昂した監督は、激しく審判に詰め寄ったが退場処分を食らってしまった。
  • 少しでも意に沿わないと激昂する上司は、みんなから嫌われていた。

「激昂」の類語

激昂には、以下のような類語があります。

  • 激怒(げきど)
  • 憤怒(ふんど)
  • 激憤(げきふん)
  • 憤慨(ふんがい)

「激昂」と「激怒」の違いは?

特に、「激昂」と「激怒」には、どういった違いがあるのか気になる方がいらっしゃるかと思います。

「激怒」は、激しく怒ることを意味するので、基本的な意味は同じです。

ただ、「激昂」は、感情が一気に高ぶることを意味するので、キレるニュアンスはより強くなります

ですから、それまで普通だった人が、突然、ブチ切れて怒る人を表現する場合は「激怒」より「激昂」を使う方が適切です。

まとめ

「激昂」とは気持ちが高ぶって激怒することですが、簡単に言ってしまえば、キレることです。

私自身、以前は時々、激昂することもあったのですが、そうすると、人間関係は険悪になりますし、雰囲気は殺伐としたものになりますし、良いことは何もなかったんですね。

長年の経験から激昂するのは損であることが身に染みて分かって来たので、最近は、性格がかなり穏やかになって来ました。

あなたのも、もし、激昂しそうになったら、1分間ほど、我慢してみて下さい。

すると、少し冷静になって、激昂するとマズイことになることが分かって来ますので。