先日、刑事ドラマを観ていたら「ガサ入れをしたら、今回の事件の決定的な証拠が見つかりました。」というコメントがあったんですね。
そのコメントの中の「ガサ入れ」の「ガサ」って何だろうと思いまして。
そこで、今回は、「ガサ入れ」の意味、由来、そして例文について解説をしていきます。
「ガサ入れ」の意味
「ガサ入れ」とは警察や検察が、公的な権力を使って、建物などを捜索することを表現する俗語です。
正式な表現は「家宅捜索」です。
ガサ入れは、事件や犯罪の証拠を見つけることが目的で、
- 国税局が脱税を摘発する
- 労働基準監督署が通報があったブラック企業などの実態を調査する
- 警察が薬物所持の疑いのある人の家を調べる
- 地検が政治家の汚職などを調べる
ようなケースで行われます。
また、一般の人達も、相手が何か悪いことをやっていないか調べたりする時に、この表現を使ったりします。
バラエティ番組でも、浮気の証拠を探す企画を「ガサ入れ」と言ったりしますよね。
「ガサ入れ」の由来
「ガサ入れ」の「ガサ」は捜す(さがす)の「さが」を逆にして読んだ表現です。
こういった読み方をしている表現を倒語と言います。
例えば、ダフ屋のダフは、札(ふだ)の倒語ですし、ショバ代のショバは場所(ばしょ)の倒語です。
元々は、警察が家宅捜査を隠語として呼ぶ際に「ガサ入れ」という表現を使っていました。
それが刑事ドラマでも使われる中で、一般の人にも浸透していった訳です。
「ガサ入れ」の例文・使い方
「ガサ入れ」は以下のような感じで使うことが出来ます。
- 汚職事件に絡んだと言われる政治家の事務所が、ガサ入れされた。
- マルサが、脱税を摘発するために、ガサ入れを行った。
- 窃盗罪の疑いで、ガサ入れに入ったところ、盗んだものが見つかったので逮捕した。
- 労働基準監督署がブラック企業で働いている人から通報を受け、その会社のガサ入れを行った。
- 彼氏の疑った彼女は、彼氏の家に押しかけてガサ入れを行った。
まとめ
「ガサ入れ」は、警察や検察が、何の予兆もなく、突然、やってきて捜査をするので、怖いイメージがあります。
刑事ドラマなら、楽しく見ることが出来ますが、実際に、ガサ入れをされる人の立場を考えたら、たまったものではありませんよね。
また、一般の人達の間では、彼女が彼氏の浮気を調査する時に、よくガサ入れという表現が使われますが、この言葉を使うと、彼氏の浮気を暴こうとする彼女の並々ならぬ決意が伝わって来ます・・・