助太刀の意味・語源・例文・類語を徹底解説!


こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

以前、仕事の繁忙期でものすごく忙しかった時、会社の同僚が「ちょっと他の部署に助太刀を頼もうか」と言っていたんですね。

その時、「助太刀」ってずい分、古風な言い方だなあといろいろ気になりまして・・・

ということで、今回は「助太刀」の意味、語源、例文、そして類語について解説をしていきます。

「助太刀」の意味

「助太刀(読み方は“すけだち”)」とは、加勢や援助をすること、或いはその人を意味します。

この言葉は、太刀という言葉からも分かるように、武士の文化から来た言葉です。

ですから、現代社会では、それほど頻繁に使われる言葉ではありません。

しかし、普通に加勢とか援助と言うだけだと、ちょっと面白みに欠けると思った時に「助太刀する」と言えば、とインパクトを持たせることも出来ます。

また、ツイッターなどのSNSを見ても「義によって助太刀いたす」と侍言葉を楽しんでいる人もいますよね。

「助太刀」の語源

「助太刀」の起源は、室町時代までさかのぼります

果し合いや仇討ちをする時、その加勢をすること、あるいは加勢をする人を助太刀と読んでいました。

実際、刀を抜いて戦う訳ですから、元々の助太刀は命がけでした

しかし、江戸時代の後期に入ると、果し合いや仇討ちに関係なく、加勢や援助することを一般的に助太刀と呼ぶようになったのです。

「助太刀」の例文・使い方

どうしようかなあ。このままじゃ、残業しても明日の締め切りに間に合いそうにないよ。

次郎

太郎

いろいろ大変そうだね。何か出来ることがあったら言ってよ。助太刀するよ!

という感じで「助太刀」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。

  • 選挙で苦戦している現職議員を助太刀するため、大臣が応援演説をすることになった。
  • 国同士が軍事同盟を結んだ場合、パートナーの国が攻撃を受けたら助太刀をするのが常識だ。
  • 困った時はいつでも呼んでくれ。助太刀するぜ。
  • 友達が強い相手と喧嘩をしようとしていたので、助太刀をしようとしたが、自分一人で大丈夫だと断られた。
  • 彼は、困っている部署の助太刀をすることによって、面目を施した

「助太刀」の類語

「助太刀」には以下のような類語があります。

  • お手伝い
  • 援護射撃
  • 応援
  • 支援
  • サポート
  • 助け船
  • 力添え
  • 後押し
  • お助け
  • アシスト
  • 助っ人
  • 一肌脱ぐ

「助太刀」とは簡単に言ってしまえば、お手伝いをするということなので、そういった関連で、いろいろな類義語が出て来ますよね。

まとめ

最近は、「助太刀」という建設現場と職人をつなぐアプリがよく使われるようになって、助太刀という言葉が再び脚光を浴びて来たような気がします。

普通に、お手伝いをすると言ってしまっても良いのですが、「助太刀」という言葉を使えば、武士の血が湧いてくるというか、加勢をする気持ちもノッて来たりするものですよね

昔の助太刀は、敵を殺すことが目的だったので怖い意味でしたが、今は、純粋に相手をサポートする意味で使われることがほとんどなので、助太刀の輪が広がっていけばいいなと思います。