先日、仕事の締め切りに追われていた同僚が「このままだと、間に合わないから、本当に気が揉めるよ。」と言っていたんですね。
ただ、その時、「気が揉める」ってあまり聞かないから、方言かなって思いまして・・・
そこで、今回は、「気が揉める」の意味、例文、類語、そして英語での表現について解説をしていきます。
「気が揉める」の意味
「気が揉める」とは、気にかかることがあって落ち着かないことを意味します。
ここでの「揉める」は「いらいらする」という意味です。
一体、どんな結果や展開が待っているのかが予想できず、心配したり、やきもきしたりする時に、この慣用句を使います。
「気が揉める」の例文・使い方
今日は、資格試験の結果発表の日だから、何だか朝から落ち着かなかないんだよね。
次郎
太郎
確かに、そういった時は、気が揉めるよね。でも、次郎君のことだから、きっと大丈夫だと思うな。合格が決まったら、美味しいご飯でも食べに行こうよ。
という感じで「気が揉める」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- コンサートに人が集まってくるかが心配で、気が揉める日が続いた。
- 妻が無事に出産できるか、本当に気が揉めたが、元気な赤ちゃんの泣き声を聞くことが出来てホッとした。
- 今の会社の業績から考えると、ボーナスが出るかどうか微妙なので、非常に気が揉める。
- 約束の時間になっても、彼が来ないので、気が揉める。
- 突然、収入が増えると、税金も増えてしまうので、いろいろと気が揉めるものだ。
「気が揉める」は英語で何と言う?
「気が揉める」は英語で以下のように表現することが出来ます。
- feel uneasy(落ち着かない)
- feel worried(心配する)
- feel anxious(不安を感じる、心配する)
例文を挙げると以下のような感じです。
- I feel uneasy about my future.(将来のことで気が揉める)
- I am worried about my son.(私は息子の事で気が揉める)
- He feels anxious about an exam.(彼は試験のことで、気が揉める)
「気が揉める」は方言?
実は、「気が揉める」という表現は、普段の生活ではほとんど使われません。
ですから、この表現は、方言ではないかと思う方もいらっしゃいます。
こちらのサイトでは、「気が揉める」は、新潟県上町の方言であると解説しています。
ただ、「気になって仕方がない」という意味は、変わりません。
また、こちらのサイトでは、「気もめる」という表現が、山形弁で「そわそわする」という意味の方言だと解説しています。
いずれによ、「気が揉める」という表現はほとんど使わないため、普段の生活で使うと、違和感を覚える人もいらっしゃるかもしれません。
ですから、普段、使う時は、「気を揉む」という類語で表現する方が相手に伝わりやすいでしょう。