こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、仕事がたまっていたので、かなり夜遅くまで残業をしていたんですね。
すると後輩がやって来て「精が出ますね。これでも飲んで頑張って下さい」と言いながら、リポビタンDを渡してくれたんです。
その時、「精が出る」という言葉がちょっと気になったんですね。
「精」って何なのかなと・・・!?
そこで、ここでは「精が出る」の意味、語源、例文、そして敬語での表現について解説をしていきます。
「精が出る」の意味
「精が出る」とは、懸命に働く、仕事に励む、よく活動するという意味です。
また、「精が出る」には「必要に迫られている訳でもないのにがんばっている」というニュアンスがあります。
ですから、普段より多くの仕事をしている人、または、趣味や個人的なことをがんばっている人に対して使うのが基本です。
「精が出る」の語源
「精が出る」は、読んで字のごとく「精」が「出る」ことですよね。
ここでの「精」は“心身の力”や“元気”を表します。
逆に完全に疲れ切った状態を「精も根も尽き果てる」と言いますが、「精」は人間が持っているパワーを表現する時によく使われます。
なので、「精が出る」とは「元気が出る」となり、仕事や活動をがんばるという意味になったのです。
「精が出る」の例文・使い方
次郎
太郎
という感じで「精が出る」は使われたりしますが、他にもこういった使い方があります。
- 精が出る食べ物といったら、やっぱりうなぎだと思う。
- 韓国人の恋人が出来てから、韓国語の勉強に精が出るようになった。
- 明日から連休だと思えば、自然と仕事にも精が出る。
- こんな時間まで働いているなんて、本当に精が出ますね。
「精が出る」の敬語はどうなる?
では、目上の人に対して「精が出ますね」ということを敬語で伝えたい時はどうすれば良いでしょうか?
この場合は、「御精が出ますね」で大丈夫です。
(「御精」の読み方は「ごせい」です。)
ただ、敢えて「御精」という表現を使わず、、目上の人に「精が出ますね」と丁寧に伝えても別に失礼ではありません。
「精が出る」の類語
「精が出る」には以下のような類語表現があります。
- 一生懸命働く
- 精力的に働く
- 力を尽くす
- 最大限の努力を払う
- バリバリ働く
- 汗を流す
- 馬車馬のように働く
とにかくがんばって働くという意味での言葉がいっぱい出て来ますよね。
まとめ
「精が出る」は、ビジネスの世界だと、朝早くから働いていたり、或いは夜遅くまで働いている人に対してよく使う言葉ですよね。
特に、何か必要性に迫られてがんばらざるを得ない時は自然と「精が出る」ものだと思います。
ただ、「精が出る」ためには、心身の健康があってこそ。
ですから、いざという時、しっかりと「精が出る」ように、普段から食事や休息をしっかり取ることが大切ですよね。
無理をし過ぎて、精も根も尽き果てないように気を付けましょう!