こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。
先日、社長からベタ誉めされていた社員が「身に余るお言葉を頂き、大変恐縮です。」と答えていました。
その返事の中にあった“身に余るお言葉”という表現が、何となく古風でいいなあと思ってしまったんです^^
考えてみれば、“身に余る”という表現もよく使いますよね~
そこで、ここでは、「身に余るお言葉」の意味や使い方・例文、類語、そして“身に余る”を使った、その他の表現についてお伝えしていきます。
目次
「身に余るお言葉」の意味
「身に余るお言葉」とは、与えられた言葉が、自分の立場に対して良すぎるという意味です。
一般的には、目上の人から目下の人に対して与えられた言葉に対して、目下の人が謙遜にへり下って使うことが多いですよね。
ただ、同僚など同じような立場の人から褒められた場合でも使うことは出来ます。
また、“身に余る”という表現は、
- 自分の立場や身分に対して良すぎる
- 自分の能力に比べて重すぎる
と、良い意味で言われることもあれば、負担というニュアンスで悪い意味で使われることがあります。
ただ、「身に余るお言葉」に関して言えば、前者の良い意味で使われます。
「身に余るお言葉」の使い方・例文
次郎
太郎
- 弊社のサービスに対して身に余るお言葉を頂き、大変感謝しております。
- 身に余るお言葉を頂きましたが、私はまだまだ未熟なものですので、もっと精進させて頂きます。
- 社長から身に余るお言葉を頂き、身が引き締まる思いになる。
「身に余るお言葉」の類語
「身に余るお言葉」の類語には以下のような言葉があります。
言葉がありがたいという意味での類語
- ありがたいお言葉
- 勿体ないお言葉
- 身に余る光栄なお言葉
- お褒めの言葉
誉められた時に使うという観点での類語
また、身に余る言葉を掛けられた時に、感謝の気持ちを伝える表現という観点での類語は以下の表現があります。
- 恐れ多い事でございます
- 恐縮至極(きょうしゅくしごく)に存じます
- 過分なお褒めをいただきまして
- 励みになります
- 光栄です
- 身に余る光栄に存じます
「身に余る言葉です」という表現を使う代わりに上記の表現を使っても大丈夫です!
「身に余る」を使った言葉
「身に余る」とは、言葉以外にも、以下のような使い方があります。
- 身に余るお心遣い
- 身に余る待遇
- 身に余る重責
- 身に余る大役
上の二つの言葉は、「身に余る」と言いながら喜んでいますが、下の二つの言葉は、「身に余る」と言いながら、かなりのプレッシャーを感じていますよね。
このように「身に余る」という表現は、後から来る言葉によって、ニュアンスが異なります。
“身に余る”と使った表現として、“身に余る妻”という言葉があるのではないかと気になっている人もいます。
ただ、“身に余る妻”という表現自体は使わないようです。
その場合は、“自分にはもったない”という表現を使ったりしますよね。
「身に余るお言葉」はビジネスシーンで使える
「身に余るお言葉」はビジネスシーンでよく使える言葉です。
かなり自分自身を謙遜に表現する言葉なので、あまり連発し過ぎると、へり下り過ぎているような印象を与えてしまうかもしれません。
ただ、言われた相手としては、あなたの謙遜な姿勢に好感を持つ可能性は高いので、意味を理解した上で、効果的に使っていければいいのではと思います。